生命が生存するには
過酷すぎる環境
地球と月とは、
引力という力でお互いに引き合っています。
この引力と、引き合いながら回るときに
生じる遠心力が海の干潮と満潮を引き起こします。
これを潮ちょう汐力(潮汐作用)といいます。
惑星と衛星がお互いにこれほど作用し合うのは、
太陽系では地球と月だけと考えられています。
そんな月がなかったら、
海の満潮、干潮はもちろんのこと、
地球はいまのような「命の惑星」
ではなかった可能性があります。
たとえば、
月の潮汐力は地球の自転スピードを
遅くする作用をしています。
もし月がなかったら、
地球は1日8時間という猛烈な
スピードで回転していたと考えられます。
そうであれば地表も海も大荒れの状態で、
もし生命が誕生できたとしても、
現在の人類のような進化は望めなかったでしょう。