数年前はほとんど気にならなかった白髪が
「今では3週間に1度は染めないと落ち着かない」
そんな声が増えるミモレ世代。
近頃は40〜50代でも「白髪はきちんとカバーしたい!」
と願う女性が多いため、
各メーカーからダメージレスの白髪染めや
女性用の頭皮美容液が続々と登場。
進化のスピードは過去にないほど過熱しています。
新たな製品が世に現れると期待を込めて試すものの、
増え続ける白髪を前に「仕方がないのかな……」
と気持ちが揺れる人も少なくありません。
特に親に白髪が多いと
「自分もいずれ白髪だらけになるのでは?」と
不安になりがちですが、
実際はどうなのでしょうか。
白髪の進行を少しでも遅らせる方法はあるのか。
毛髪診断士・本山典子さんに伺います。
本山典子・毛髪診断士
40代からの白髪予防、
実はもう手遅れ⁉
白髪と遺伝の関係は深く、
親や祖父母に白髪が多い場合、
自分も白髪が増える傾向があるそう。
けれど、これはあくまでも“可能性のひとつ”。
少しでも白髪の発動を遅らせるために
私たちができることは?
「遺伝要素が強い場合、
完全にその進行を止めることはできませんが、
発動を遅らせることは可能です。
ただし、白髪の遺伝スイッチは35歳前後で
発動しやすいため、
それまでのケアがとても大事です」と本山さん。
「私もう40代なんだけど……」との声が
あちらこちらで聞こえてきそうですが(!)、
ミドル世代の私たち、
もう白髪は増え放題なのでしょうか⁉
「“遺伝”はあくまでもひとつの要因です。
そのため、
遺伝スイッチの発動後は白髪を増やさない
ケアが中心となります。
具体的には生活習慣の見直しやストレスを
溜め込まないこと、
また、毎日の洗髪もやり方によっては
白髪を加速させる原因になります」
白髪が増える3つの習慣
① 乱れた食生活
食生活が髪の色を左右する!?
先の原因の中から、
まずは生活習慣と白髪の関連性について伺います。
「髪は血液からつくられ、
必要な栄養は血液によって運ばれます。
そのため、
バランスのよい食生活が髪の健康には欠かせません。
中でもたんぱく質やアミノ酸が不足すると
白髪や脱毛を招くため、
これらの栄養素を毎日の食事からきちんと
摂取することが大事です」と。
忙しいからと、
ついコンビニ食や添加物の多い食事が続くと、
抜け毛や白髪増加のリスクは上がってしまうのだとか。
「髪の色を決めるのは、
毛根にあるメラノサイトという色素細胞で、
この細胞がメラニン色素をつくることで
髪は黒くなります。
また、髪はデトックスの役割を併せ持つため、
食の中に有害物質や添加物が多いと、
それを排出しようとして髪が抜け、
白髪を増やす可能性があります。
同様に強い薬の長期服用も髪に負担が掛かり、
抜け毛につながることがわかっています」
大事なことはバランスのよい食生活。
中でも赤と黒、
旬の食材を積極的に摂ることが
髪の老化予防になるそう。
「赤い食材ならトマト、パプリカ、赤身の魚や肉など、
黒い食材はカキ、たら、スズキ、ゴマ、ゴボウなどがおすすめ。
白髪予防のためにもぜひ意識して食べましょう。
また、
血液検査による栄養分析を試すのもおすすめです。
それぞれ足りない栄養素は違うので、
それがわかることで、
効率的にサプリや栄養素を摂取できるようになります」
さて、
18世紀のフランス王妃・マリー・アントワネットが、
“処刑前夜に一気に総白髪になった
”という逸話はあまりにも有名。
実際のところ、
一晩で髪が真っ白になることはないものの、
この話が長く語られる背景には
「極度のストレスが髪に深刻な影響を与える」
ことが隠れているようです。
「強いストレスを受けると、
毛根の近くにある自律神経が乱れ、
メラノサイト(色素細胞)に十分な栄養が届かなくなります。
その結果、メラニン色素がつくられず
白髪が増えることがわかっています。
とはいえ、ストレスは誰しも抱えているものです。
このストレスを上手くコントロールできないと
白髪や抜け毛を招きやすいので、
上手にストレス発散をすることは
とても大事なことですね」
白髪が増える3つの習慣
③ 頭皮の洗い過ぎ、すすぎ不足
“予洗い10秒”は危険過ぎ!?
白髪のスピードを早める原因に、
頭皮の洗い過ぎ、すすぎ不足も挙げる。
白髪世代のインバスケアについても伺いました。
「頭皮を清潔に保つことはとても大切ですが、
同時に刺激を与え過ぎない意識も必要です。
シャンプーの泡には頭皮と髪の汚れを包んで
弾く役割がありますが、
この泡は界面活性剤でつくられるため、
刺激にもなり得るのです」
特に白髪染めをしている髪は
キューティクルが開きやすく、
泡と水によって色が流れやすいという
二次ダメージも。
つまり泡は必要だけれど、
「たくさん使えばいい」「ゴシゴシすればいい」
ではないということ。
そこで強調するのが、
予洗いとすすぎの徹底です。
「皆さん洗髪の時の余洗いはどの程度していますか?
予洗いの時間は平均10秒という調査結果もあるほどです。
これではシャンプーの泡立ちが悪くなるので、
シャンプー剤を足したり、
髪や頭皮をゴシゴシこする原因を
つくってしまいます」
おすすめするのは、
予洗いのときに“どんぐりころころ
”を1曲歌うこと。 これで約20秒。
感覚だけで行うとおざなりになりやすい予洗いも、
歌を使えば自然と時間を守れます。
「ぜひ楽しみながら、
まずは20秒すすぐ習慣をつけてみてください」。
さらに、すすぎは最低でも1分を目安に。
「どんぐりころころ〜♪」を3回歌えば、
ちょうど1分。こちらも今日から試してみましょう。
その際のシャワーの温度は40度程度
(37~40度までが推奨)を意識することも大切です。
40代からの私たちに優しい
ドライシャンプーを使ったお手入れ
さらに週に1回でも、
インバスのシャンプーをお休みすることも
白髪や抜け毛予防に効果的だそう。
「理想は一日おき。
でも毎日の洗髪が習慣になっている方には
難しいと思います。
そこでおすすめなのが界面活性剤を含まない
ドライシャンプーです。
頭皮マッサージをしながらドライシャンプーをして、
ブラシを使ってブラッシング。
最後にタオルやキッチンペーパーなどで
軽くふき取るだけで、
頭皮がフレッシュな状態に。
これを2日に1回できるとよいですが、
無理な方はまずは週に1回ドライシャンプーに
切り替えてみましょう。
洗い過ぎによるトラブルが減って、
健康的な頭皮へと生まれ変わります」
頭皮の血の巡りをよくするドライシャンプー法
ドライシャンプーは、
頭皮にまんべんなく塗布します。
髪をかきわけ、
頭皮にきちんと届くように行います。
マッサージをしながら頭皮全体に馴染ませます。
「頭皮に触れることが大切。
血行を促進して巡りをよくしていきます」
ブラッシングをして髪にもなじませ、
汚れやニオイをオフ。
「インバスでも使用できるブラシを使います。
ピン先の尖っていない、
優しいタッチのブラシを使いましょう」
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