卵巣は女性の閉経後も 「第二の役割」を果たす 可能性がある


2026/7/6

卵巣は女性の閉経後も 「第二の役割」を果たす 可能性がある

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

卵巣は女性の閉経後も

「第二の役割」を果たす

可能性がある

 
 
 

 



卵巣は女性ホルモンや卵子を産生する

機能を持った臓器であり、

月経の停止(閉経)に伴ってその

役割を失うと考えられています。]

 

ところが新たな研究により、

女性が閉経した後の卵巣には

分子レベルの変化が生じ、

 

体内で「第二の役割」を果たす

可能性があると示されました。

 



近年は人間の平均寿命が

飛躍的に延びており、

 

女性が生きる閉経した後の人生も

より長くなっています。

 

そのため、

女性の卵巣についても女性ホルモンや

卵子の産生という閉経前の機能だけでなく、

閉経後にどのような機能を持つのかを

理解することが重要です。


アメリカ・イリノイ州のノースウェスタン大学医学部の

生殖科学者であるフランチェスカ・ダンカン准教授は、

以前から「卵巣は閉経後も何らかの機能を

持つのではないか」と考えて研究を行ってきました。

 



そこでダンカン氏らの研究チームは、

さまざまな年齢のマウスから採取した卵巣を分析して、

閉経前後でどのような変化が生じるのかを調べました。

 

マウスの体は必ずしも人間とは一致しませんが、

似たような進化の歴史を共有しているため、

ある程度の手がかりを得ることはできるとのこと。

 

 

キノコに含まれる「抗酸化物質」が細胞や組織の損傷を防ぐ

 

今回の研究では生殖年齢の若いマウス(生後2カ月)、

生殖年齢ではあるものの高齢なマウス(生後18カ月)、

生殖年齢を超えたマウス(生後24カ月)から

摘出した卵巣を用いました。

 

マウスの卵巣は一般に約2年で機能を停止し、

人間の閉経で発生するようなエストロゲン(女性ホルモン)の

低下などはありませんが、

他の部分では類似点があります。

 



研究チームは卵巣の組織を顕微鏡で詳細に観察し、

それぞれのライフステージにおける卵巣組織の

解剖学的構造を分析。

 

また、生物組織内に存在するRNA分子の

配列情報を読み取るRNAシーケンスを行い、

卵巣にどのような遺伝子が存在するのかや、

 

どの遺伝子がタンパク質産生に

関与しているのかを調べました。

 



その結果、

当然ながら高齢のマウスでは卵巣の生殖機能が低下し、

卵胞の減少や細胞組織の配置の変化などがみられました。

 

一方で、生殖を終えた卵巣では

T細胞マクロファージ多核巨細胞といった

免疫反応に関連する細胞の浸潤が増え、

 

生殖機能から免疫優位な特性へと

変化していくことが判明しました。

 



なお、ダンカン氏らが発表した別の未査読論文では、

閉経した28人の女性の卵巣から産生される

タンパク質の構成が、

 

年齢によって有意に異なることが確認されています。

新たな研究は、

閉経した後も卵巣が活性化していることを

示唆する以前の論文結果を裏付けるものです。

 



以下の画像は、

左から順に生後2カ月のマウスの卵巣、

生後18カ月のマウスの卵巣、

生後24カ月のマウスの卵巣から採取した切片です。

 

 

 

 

 

今回の研究結果は、卵巣が生殖機能を終えた後も

分子レベルでの変化を続けており、

 

閉経後は免疫系に似た器官としての役割を

担っていることを示唆しています。

 

研究チームは論文で、

「これらの知見は生殖器を終えた卵巣が

不活性であるという通説に異を唱えるものであり、

 

むしろ卵巣は免疫学的アイデンティティを獲得し、

全身の老化に対して内分泌的および

傍分泌的な影響を及ぼす可能性があることを

示唆しています」と述べました。

 

 

 




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