頭痛から感染症予防、 意識障害の治療まで。 古代より万能穴として 知られる「合谷」


2025/12/26

頭痛から感染症予防、 意識障害の治療まで。 古代より万能穴として 知られる「合谷」

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

頭痛から感染症予防、

意識障害の治療まで。

古代より万能穴として

知られる「合谷」

 
 
 
 

 

 
 
不調スッキリ!
 
毎日のツボ押し365 
 
 
中医学のエキスパートである
 
鍼灸師の兵頭 明先生が、
 
ツボの効能や位置、
 
効くメカニズムを解説します。
 
 
 
健康の土台作りに、不調改善に、
 
1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。
 
 

 

合谷(ごうこく):

大腸経のツボ

 

ツボ名の由来

 
親指と人差し指が合うところにあり、
 
この二つの指を開いたときの形が
 
深い谷のようであることから、
 
合谷と名づけられています。
 
 
 
 


合谷(ごうこく):大腸経のツボ

ツボの場所

 
 
手の甲で、
 
人差し指の付け根
 
(第2中手骨の中点)の外側
 


刺激の仕方

右手の親指または中指の腹を左の合谷に当て、
 
垂直に3呼吸ほど押します。
 
 
 
右の合谷は左手の指で同様に押します。
 
 
合谷を軽く押しながら、
 
じゃんけんの「グー、パー」を
 
ゆっくり繰り返してもよいです。
 
 
 

効能・作用

 
頭痛、ニキビ、目の充血、鼻炎、歯痛、
 
喉の腫れ・痛み、感冒の予防、意識障害など
 



1.合谷は大腸経のツボであり、
 
体内の熱を冷ます効能があります。
 
 
大腸経は顔に分布しているので、
 
体内の熱により起こる頭痛、ニキビ、
 
目の充血、鼻炎、喉の腫れや痛みといった
 
 
頭・顔面部・五官(下部の「豆知識」を参照)の
 
症状を改善させる作用があります。
 
 


2.合谷には気を補い、
 
免疫力をアップさせる効能があるので、
 
感冒を予防する作用があります。
 
 


3.意識を回復させる効能があるので、
 
意識障害の治療に使われることもあります。
 
 


【豆知識】
 

1. 五官は、目(視覚)、耳(聴覚)、
 
鼻(嗅覚)、舌(味覚)、皮膚(触覚)という
 
5つの感覚器官を指します。
 
 


2.明代の医学書である『鍼灸聚英』に
 
「四総穴歌」という記載があります。
 
 
 
そこでは
 
「面口の病は合谷に収める」とあります。
 
 
 
大腸経が巡っている部位の症状の中でも、
 
 
合谷はとくに顔面や口の症状に対して
 
治療効果が著しいことを
 
後世に伝えてくれています。
 
 
 

 

<参考:鍼灸師の兵頭 明先生>

 

 
 



最新記事
月別
ブログトップに戻る

TOPページに戻る