「なんか最近、疲れやすくなった気がする」
「肌のくすみが気になる」「代謝が落ちてきた」
そんな悩み、
実はミトコンドリアと深く関係しているみたい。
細胞のなかにいる小さな存在、ミトコンドリア。
最近の研究では、
その数や元気さが疲れやすさ・代謝・肌の若々しさ・
さらには健康寿命にまで関わっている
ことがわかってきたんだとか。
「でも、どうやって増やすの?」という疑問に答えるべく、
科学的な根拠をもとに運動・食事・習慣・温度刺激など、
できることを総まとめ。
エディターが実際に2週間チャレンジした
体験記もあわせてお届け。

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ミトコンドリアってなに?
ミトコンドリアの定義:ミトコンドリアの生物学的な定義は、
真核生物(動物、植物、菌類など)の細胞内に存在する、
二重の生体膜に包まれた細胞小器官(オルガネラ)の一つ。
機能面から定義すると、
酸素を用いて細胞内呼吸(好気呼吸)を行い、
生命活動に必要なエネルギー(ATP)を産生する器官だ。
簡単に言うと、ミトコンドリアとは、
全身のほぼすべての細胞に住んでいる
「エネルギーを作る工場」みたいな存在。
体が動くために必要なエネルギーの素、
「ATP(アデノシン三リン酸)」を作り出してくれている。
ひとつの細胞のなかに数百〜数千個もいて、
心臓や筋肉など、
たくさんエネルギーを使うところほど
密集しているんだそう。
もともとは独自のDNAを持つ独立した
生きものだったという説もあり、
ちょっとミステリアスな存在でもある。
なぜ増やすといいの?
ミトコンドリアを増やす5大メリット
注目したいのが、
ミトコンドリアは“生活習慣によって増やしたり、
質を上げたりすることができる”という点。
この事実はまざまな研究で明らかになっている。
つまり、やり方次第でちゃんと育てられるということ。
そしてミトコンドリアが増えて元気になると、
体にはこんないいことが起きるみたい。
根拠とあわせて見ていこう。
<メリット①>
慢性的な疲れが取れやすくなる
ミトコンドリアが増えると、
細胞レベルでエネルギーを作る力がアップ。
「動くとすぐ疲れる」「寝ても疲れが残る」という
慢性的なだるさの原因のひとつが、
ミトコンドリアの元気のなさとされているんだそう。
2017年に『PLoS ONE』に掲載された研究
(Tomas et al.)では、
慢性疲労症候群の患者さんにおいて
ミトコンドリアのエネルギー産生機能が
低下していることが報告されているみたい。
エネルギーの生産ラインを整えることが、
疲れにくい体づくりの近道になるんだって。
<メリット②>
代謝が上がり、ダイエットをサポート
ミトコンドリアは脂肪を燃やして
]エネルギーに変える“脂質代謝”の主役。
数と質が上がると、じっとしていても
脂肪を燃やしやすい体質に近づくらしい。
九州大学のマウスを用いた研究では、
ミトコンドリアに存在するTFAM(転写因子A)という
タンパク質を活性化させることで、
脂肪を燃焼する褐色脂肪細胞が
自律的に活性化することが明らかになっており、
人のダイエットサポートへの応用も期待されているんだとか。
<メリット③>
肌のハリや若々しさを保つ可能性
肌の細胞(線維芽細胞)もミトコンドリアを
たくさん持っていて、
ハリの元となるコラーゲンを作るのに
必要なエネルギーを供給している。
ミトコンドリアの元気がなくなると
活性酸素
(かっせいさんそ=細胞を傷つける物質)が増えて、
肌の老化が進みやすくなるんだとか。
厚生労働省e-ヘルスネットでも
「活性酸素はがん・老化・免疫機能の
低下などを引き起こす」と
明記されていて、
抗酸化ケアの重要性が強調されているみたい。
ミトコンドリアを元気に保つことが、
そのまま肌の若々しさにもつながるのだ。
<メリット④>
脳がクリアになり、集中力・気分がアップ
脳はエネルギー消費が特に多い臓器なので、
ニューロン1個あたりのミトコンドリア数も多いそう。
そのため、
ミトコンドリアが元気だと神経の伝達物質
(ドーパミンやセロトニンなど)が
スムーズに作られるように。
集中力が上がったり、
気分が安定したりする効果が期待できるんだそう。
近年は「ミトコンドリアの機能低下が
うつや認知機能の低下と関係している」という
研究も増えてきており、
脳の健康のカギもミトコンドリアにあるのではと
言われ始めている。
<メリット⑤>
健康寿命が延びる可能性
老化の原因のひとつとして
「ミトコンドリアの機能不全」が
挙げられるようになってきた。
ミトコンドリアが正常に働くほど細胞が長持ちし、
糖尿病や心臓病などの
生活習慣病リスクが下がるという研究が複数あるそう。
スイス連邦工科大学のMouchiroud先生らの研究
(Cell誌, 2013)では、
NAD+(エネルギー産生を支える補酵素)を
補充してミトコンドリアを元気にすることで
寿命が延びるという結果も報告されている。
老化をゆるやかにするカギとして、
世界中で注目されているみたい。
ミトコンドリアを増やす方法は?
ミトコンドリアを増やすうえでカギとなるのが
「PGC-1α(ピージーシーワンアルファ)」
というタンパク質。
これがスイッチとなり、
ミトコンドリアを新しく作る指令が出るのだそう。
運動・食事・生活習慣・温度刺激など、
さまざまなアプローチで
このスイッチを押せるみたいなので、
できそうなものから試してみて。
▶運動編
① インターバルウォーキング
(速歩+ゆっくり歩きを交互に)
「息が上がる程度の速歩3分+ゆっくり歩き3分」を
繰り返す「インターバル速歩」。
信州大学の能勢博特任教授が考案した運動法で、
約10,000名のデータをもとにしたこの研究は、
5ヶ月間継続すると体力が平均15%向上し、
生活習慣病の症状が20%改善することが
確認されているそう。
有酸素(ゆっくり)と無酸素(きつめ)の
刺激を交互に与えることで、
ミトコンドリアを増やすスイッチが効率よく入るみたい。



