はじめに
「なんとなく違和感がある」
「この場所、本当に自分に合っているのかな」
そんな小さなモヤモヤを抱えながら、
それでも今の環境にとどまり続けてしまう。
そんな経験はありませんか。
居心地の悪い職場、停滞している人間関係、
古びた常識、
そして何よりも自分自身の過去の成功体験。
これらは私たちを縛りつける「見えない鎖」となって、
人生の可能性を少しずつ奪っていきます。
今日お話ししたいのは、
「縛られる者と去る者を分ける
決定的な違い」についてです。
明治から昭和にかけて
活躍した思想家・中村天風さん。
松下幸之助さんや多くの政財界人を
弟子に持ち、92歳まで現役で活動された方です。
その人生は、
まさに「去る勇気」の連続でした。
日露戦争下での過酷なスパイ任務、
死の病からの生還、
銀行頭取という誰もが羨む地位。
天風さんは人生で合計5回、
すべてを捨てて新しい道を選ばれました。
なぜ天風さんは、
地位や名声、
他者への恩義といった
「普通なら手放せないもの」を
躊躇なく手放せたのでしょうか。
今回は、
天風さんが実践された「見切る技術」を
8つの法則としてご紹介します。
1. 小さな「違和感」を
神様からの贈り物として捉える