宇宙で唯一の生命を育んだ「海」、
あたりまえのようにそこにある「山」、
そしてミステリアスな「川」……。
地球の表情に刻まれた無数の凹凸「地形」。
どうしてこのような地形になったのかを追っていくと、
地球の歴史が見えてきます。
陸の誕生
以前の記事でご紹介した灼熱の海、マグマオーシャンは、
私の大好きなカレーを煮詰めたような
状態にたとえることができます。
このマグマはコマチアイト

しかし、カレーも温度が下がってくると
表面から固まってきて、
固体のカレールーのような状態になっていくように、
マグマオーシャンにも同様のことが起きます。
コマチアイトが次第に冷えて固まってくるのです。
これが陸の誕生です。
地球の表面の堅いところを「陸」と定義するならば、
はじめての陸(一次的な陸)は隕石が
寄せ集まって火星くらいの大きさになったときの
地球の表面です。
そのあとのドロドロのカレーの表面が固まったものは、
「二次的な陸」ということになります。