「通里」のツボが、 ドキドキや眠りの悩みの ほかに舌のしびれも 改善する理由を解説


2025/12/10

「通里」のツボが、 ドキドキや眠りの悩みの ほかに舌のしびれも 改善する理由を解説

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「通里」のツボが、

ドキドキや眠りの悩みの

ほかに舌のしびれも

改善する理由を解説

 

 

 

 

不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 
 
中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、
 
ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。
 
 
健康の土台作りに、
 
不調改善に、
 
1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。
 

 

通里(つうり):心経のツボ

ツボ名の由来

 
 
「通」には通達とか経過の意味があり、
 
「里」は表裏の「裏」を指しており、
 
心と小腸が表裏の関係にあることを示しています。
 
 
 
通里は心経の「絡穴(らくけつ)」
 
(表裏の関係にある経絡を連絡させるツボ)であり、
 
 
心経はこのツボのところから分かれて小腸経に達し、
 
小腸経と心経の表裏二経を通じさせていることから、
 
通里と名づけられています。
 
 
 


通里(つうり):心経のツボ

 

ツボの場所

 
 
手首の内側のしわの上で、
 
小指側の骨の横のくぼみに「神門」を取り、
 
その上1寸のところ
 


刺激の仕方
 

人差し指の腹で垂直に10秒くらい押します。
 
左右の通里で5回繰り返しましょう。



効能・作用

 
動悸、不眠、健忘、突発性失語症、
 
舌の運動障害、舌のしびれなど
 
 


1.血液の循環を改善することにより、
動悸を緩和させる作用があります。

2.精神を安定させることにより、
不眠、健忘を改善させる作用があります。

3.舌は発声と関係していることから、
突発性失語症の治療に用いられることもあります。

4.心の経絡は舌に通じていることから、
舌の運動障害、舌のしびれを改善させる作用があります。
 
 


【豆知識】
 

「絡穴」は、
 
表裏の関係にある経絡を連絡させるツボです。
 
 
東洋医学では表裏の関係にある臓腑は、
 
肝と胆、心と小腸、脾と胃、肺と大腸、腎と膀胱、
 
心包と三焦とされています。
 
 


ツボ取りに役立つ「同身寸法」
 
 

親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。

 

 

親指の幅を1寸、

 

人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、

人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。

 

 


ツボの探し方としては、
 
ご自身の指の長さや幅から位置を割り出す
 
「同身寸法」という方法が適しています。
 
 
 
“自分の体は自分で測る”という考え方で、
 
体格差などから一律に「cm」で表せないツボの位置も、
 
同身寸法なら測ることができます。
 
 
この連載では、
 
しばしば「へその上3寸」といった表現が
 
出てきますが、
 
 
 
その際には上記の「同身寸法」を
 
用いてツボを取ってみてください。
 
 
 
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