身体が冷えて起こる
寒咳（ハンコウ）

寒い思いをしたり、

冷たい空気を吸ったりすることから

身体が冷えて咳が出る「寒咳（ハンコウ）」。

鼻水や痰が伴うこともあります。

最近の日本では、夏に猛暑が長く続いたあと、

秋がとても短く、急に冬がやってきますよね。

こうした急激な気温差によって

咳が出てしまうという声を耳にすることがあり、

体調管理の難しさを改めて考えるようになりました。

台湾で暮らしていた頃から日常的に

実践していた手軽な養生法のひとつ

「黒糖生姜茶（こくとうしょうがちゃ）」も、

寒咳によいといわれる飲み物のひとつ。

生姜が冷えを追い払ってくれて、

黒糖に含まれるミネラルも補給できるんです。

黒糖の甘さと生姜の辛味のバランスが私好みで、

かぜのひきかけはもちろん、

元気なときも飲むようにしています。

わが家でもよくつくりますが、

とくに慢性的な冷えが気になるときは、

スライスした生姜をよく炒めるようにしています。

こうすると生姜の風味が際立って、

より一層おいしくなるのでおすすめです。

寒咳によいドリンク

黒糖生姜茶のつくり方

私が昔から愛飲しているあったかドリンク。

黒糖のやさしい甘みがおいしいですよ。

材料（1人分）

つくり方

１　スライスした生姜をフライパンで焦げ目がつくまで乾煎りする。

２　鍋に水を入れて沸騰させたら、煎った生姜を加えて弱火で10分ほど煮込む。

３　お好みで黒糖を入れたら完成。

〈監修／柳沢侑子　イラスト／網中いづる〉

※本記事は『台湾美人式　おまもり漢方習慣』（扶桑社）からの抜粋です。