水や氷の粒からできている「雲」は、
なぜ空に浮かんでいられるの?
雲は、
水や氷の粒といった雲粒からできているはずなのに、
なぜ空中に浮かんでいることができるのか。
この謎に頭を悩ませていたのは、
なにも現代に生きる我々だけではないようだ。
たとえば、
ハレー彗星の軌道計算などで知られている、
イギリスの天文学者エドモンド・ハレーもその一人。
ハレーは1691年に発表した論文で、
雲が落ちてこない理由を、
「水の原子が熱によって膨張し、
泡になることで、
空気よりも軽くなることから上昇する」と説明している。
しかし、
現在では熱で原子が膨張することは
ないことは常識になっている。
ハレーの説明は間違っていたわけだが、
ハレーが生きていた当時、
原子や分子の性質がまだ明らかに
なっていなかったことを考えると、
このように認識したとしても無理はない。
事実、
その時代の多くの人々にも、
ハレーの説明は受け入れられた。
では、
なぜ雲が落ちてこないのかというと、
じつは雲粒は落下しているのだ。
ところが、
あまりにもゆっくりと落下しているために、
人間の目では観測することができないのである。
雲粒の直径は約0.02ミリメートルで、