頑張っているのに報われない。
理解してもらえない。
相手の言動に「自分だったらこうするのに」と
イライラしてしまう…。
これらの原因は、
「こうするべき」「こうせねばならない」という
“ベキネバ”の考え方を自分や他人に
押し付けてしまっていることかもしれません。
ベキネバの押し付けは、
その気がなくとも「攻撃」として受け止められやすく、
不和やすれ違いの原因となることも。
自分のなかのベキネバを浄化するには、
どうすればよいのでしょうか。
吉井奈々氏の著書『未熟なまま輝く』
自分はこんなに頑張っている「のに」…
ベキネバ思考が行き着く“徒労感”
「相手を見張る」から「見守る」へ。
ベキネバを脱却するときの注意点
■タイランドにいる「隠れベキネバ」さん
自分がやりたいからやってるという意識のタイランド。
実はタイランドを目指している人や
タイランドの住人の中にも、
隠れベキネバさんがいらっしゃいます。
ポジティブでいたい→ネガティブな人を
見てると嫌な気持ちになる、
私もネガティブだと嫌われる、
だからポジティブでいる「べき」
頑張って褒められたい→頑張れば褒められる、
認めてもらえる、
頑張らないと褒められない、
認められない、だから頑張る「べき」
みたいな感じで、
根っこではベキネバに縛られ、
他人の評価や顔色に振り回されて、
恐怖や不安に悩まされています。
タイランドの住人であら「ねば」ならないという呪いです。
この呪いを解くのも「許可」の言葉です。
「私は〇〇したい、〇〇でありたい。
それがうまくいったら嬉しいし、
うまくいかなくてもいい。
うまくいかなくても私は自分責めない。
うまくいかなくても私は挑戦した自分を褒めて認める。
私は、そういう自分でありたい」
この許可の言葉で固くなった心を緩めてあげてください。
■タイランドへ移行する
タイミングは人それぞれ
また、次に陥りやすいのが
「まだあなたはベッキーネバーランドで
ノニノニしてるの?
早くタイランドに来るべきだよ」
というマウント。
これ、意外に多いんです。
ベッキーネバーランドからタイランドに
移るのは人によってタイミングがあります。
無理矢理連れて行くことはできません。
タイミングが来るのを信じて待つのも愛です。
そうすると、
相手を「見張る」から「見守る」になりますよ。
「みんな違う国の人」と考えると、
ベキネバノニノニが少しラクになる
タイランドはひとつではありません。
私のタイランドと、
あなたのタイランドは別の国です。
ベッキーネバーランドもそうです。
その人の中の「当たり前・常識・普通」
がベッキーネバーランド。
現実世界でも、
Aの国での常識はBの国では
非常識だったりしますよね。
戦争にならないために、
自分の国の常識を相手に押し付けない、
相手の国の常識を否定しないでください。
海外旅行を楽しむためには、
自分の国との「違い」を楽しむほうがいいですよね。
言葉の違い、価値観の違い、文化の違い、
食べ物の好みの違い、
大切にしていることの違い。
違いを否定していたら海外旅行は
とても不快なものになってしまいます。
人間関係も同じです。
日本人に見えても、男性に見えても、
女性に見えても、同年代に見えても、
全員違う国の人だと思ってみてください。
「おおお! この国の人はこういう価値観なんだ。
私の国とは真逆だ。
そうなんだー新鮮だな、
面白いなぁ」と思ってみる。
「そうなんだー」くらいでいいんです。
理解できなくていいんです。
共感できなくてもいいんです。否定せず、
そうなんだーでいいんです。
外国に行って「何でこのトイレで満足してるの?
不満じゃないの? 不衛生じゃん、信じられない、
無理!」と思っても「でも、
私はこの国に永住するわけじゃないし、
旅行に来ただけだし、
まぁいっか」といい意味で諦められませんか?
その国に永住しなければいい。それでいい。
そして家族やパートナーだとしても
「外国人と暮らしてるんだ」くらいに思っておく。
私とあなたは違う国の人。
みんな違う国の人。
それだけで少しベキネバノニノニが楽になりますよ。