2025/1/28
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大腸がん予防にはカルシウム 鍵は1日1杯のあの飲み物 |
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、 大腸がん予防にはカルシウム、鍵は1日1杯のあの飲み物カルシウムが大腸がんの罹患リスクを 大幅に減らす── そんな研究論文が今年1月、発表された。 カルシウムは特に成長期の子どもの 骨と歯の形成に欠かせない 栄養素として知られているが、 この新たな研究結果が示しているのは、 カルシウムの豊富な食品を とることによる大腸がんの予防効果だ。 がん研究を支援する団体Cancer Research U.K. (英国王立がん研究基金)が資金を提供した同研究では、 女性50万人以上の約16年間にわたるデータを使用 (うち1万2251人が研究期間中に大腸がんに罹患)。 研究者が全員の食生活を分析したところ、 カルシウムが豊富な食事をとっている人の 大腸がん罹患率は、 そうでない人に比べて著しく低い 傾向があることがわかった。 英オックスフォード大学の上級栄養疫学者であり、 本研究の主任研究者ケレン・パピエーは 広報資料で次のように述べている。 「これは食生活と大腸がんの関連性に着目した 最大規模の研究であり、 特に大腸がんを予防するカルシウムの 有用性を明らかにしています」 研究結果によると、 毎日300mgのカルシウムを摂取すると、 大腸がんの罹患リスクが17%低下するという。 これはコップ1杯の牛乳に含まれる量とほぼ同じだ。 カルシウムが豊富な食品といえば 牛乳の他にもヨーグルトやチーズがあるが、 緑黄色野菜、 そして豆乳などの植物性ミルク (カルシウムが加えられていることも多い)にも含まれる。 「カルシウムが体内でどのような働きをして 大腸がんを予防するかは、 ある程度解明されています」とパピエーは言う。 「カルシウムは体内で胆汁酸や遊離脂肪酸と結合し、 無害な化合物を形成して腸の内壁を傷から守ります。 これが大腸がん予防につながっていると考えられています」 逆に、 大腸がんの発症リスクを高める食品もある。 よく知られているのは、赤身肉、特にハムや ソーセージなどの加工肉だ。 昨年行われた、 大腸がん患者3万人以上の データを用いた研究では、 赤身肉を大量に食べることにより、 大腸がんの発症リスクが 最大40%高まる可能性が示されている。 特定の栄養素と病気の関連性に関する研究では、 万人にあてはまる答えを出すのは難しい。 しかし今回のカルシウムに関する知見は 50万人ものデータを基に導き出されていることから、 信頼性が高いと言える。 同研究は平均年齢60歳の 女性を対象に行われたが、 研究者らはカルシウム摂取の恩恵は 男性や若年層にもあると考えている。 大腸がんは今、 懸念が高まる若年層の罹患を含め、 しかしその原因はまだわかっていない。 早期に発見して治療すれば完治の 可能性も高くなるため、 45歳を過ぎたら定期的な 大腸がん検診を受けることが推奨される。 <参考:> |
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