いまシリコンバレーをはじめ、
世界で「ストイシズム」の教えが爆発的に広がっている。
日本でも、ストイックな生き方が身につく
佐藤優氏が「大きな理想を獲得するには禁欲が必要だ。
この逆説の神髄をつかんだ者が勝利する」
と絶賛する同書より、
内容の一部を特別公開する。
今回紹介するのは、
劇作家や皇帝ネロの少年時代の
家庭教師という顔も持つ、
ローマ帝国時代の哲学者セネカの名言だ。
彼は宮廷で多くの人間の弱さや
悪行を目の当たりにして葛藤しながらも、
怒りやお金、
友情、時間の経過といった普遍的な
問題について思考を深めた。
そんなセネカの思考の原則がわかる言葉だ。
本当に幸福になれること
あなたが本当に幸福になれる
ただ一つのことを行いなさい。
見せかけで人を魅了するものは捨て去り、
踏みつけてしまえばいい。
……真によいものに目を向け、
あなたの内面から生まれる
ものだけに喜びを見出すのだ。
「あなたの内面から」とはどういう意味か?
それは、あなたそのものから、
すなわち、
あなたのなかの最良の部分からという意味だ。
セネカ『ルキリウスに宛てた道徳書簡集』
本当の幸福は内面にある
人は栄誉──富、名声、
権力、威光──や、
ほしいときにほしいものを手にする
心地よさを追い求めずにはいられない。
だが、ストイシズムによると、
私たちはつねに、
自らの内面から知恵、正義、勇気、
節制を手に入れられるという。
しかも、
それらは決して尽きることがない。
ストイシズムでは、
本当に大事なことは、
ものごとを受け入れる機会や肯定する機会、
自分を大事にする機会を見つけ、
実践することとされている。
そこに外野の承認は必要ない。