<参考:>
1喧嘩はするな、
2意地悪はするな、
3過去をくよくよするな、
4先を見通して暮らせよ、
5困っている人を助けよ、
あなたなら出来ます応援しています
Rupan by サロンディレクターNao
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2024/12/4
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アルテミス計画を徹底解説! ビジネスパーソンなら 知っておきたい 「宇宙ビジネス」の熱気 |
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アルテミス計画を徹底解説!ビジネスパーソンなら知っておきたい「宇宙ビジネス」の熱気1日10分、 毎日更新されるポッドキャスト「宇宙ばなし」が 人気を呼び、 注目を集める佐々木亮さん。 この連載では、 独立行政法人理化学研究所、 NASAの研究員として研究に携わった経験と、 天文学分野で博士号を取得した知見を活かし、 最新の宇宙トピックを「酒のつまみの話」になるくらい 親しみやすく解説します。 そして、宇宙と同じくらいお酒も愛する佐々木さんが、 記事にあわせておすすめの一杯もピックアップ。 今回は、アルテミス計画が進むにつれて 盛り上がりをみせている「宇宙ビジネス」について。 今後の成長が約束されているこの分野は、 日本市場にも影響が大きいはず。 数年後を見据えて ぜひおさえておきたいトピックです! 第25回「アルテミス計画と宇宙ビジネス」のはなし
アメリカでの成功を好例に、 日本でも民間企業が活躍する時代へ アポロ計画から約60年の時を経て、 人類が再び月へ向かう 夢を追いかけるアルテミス計画が今、 熱く進行中です。
前編ではアルテミス計画の全貌に迫り、
中編ではその科学的成果への 挑戦を紹介しました。
現在の宇宙開発がこれほど スピーディーに進んでいるのは、 単にNASAやJAXAの技術力が 飛躍的に向上したからだけではありません。
実は、「宇宙ビジネス」の成長と、 それを支える共創の環境が 大きな鍵を握っているのです。
アメリカでの成功事例をきっかけに、 世界中で宇宙ビジネスの波が広がり、 アルテミス計画の影響も加わって 今後この分野はますます盛り上がることになります。
今回は、 そんなワクワクする宇宙ビジネスの 熱気を紹介します。
月面基地のイメージ図
「宇宙ビジネス」という言葉がありますが、 実際は「耳にしたことはあるけれど、 どういうビジネスを指すのかよくわからない」 という方が多いのではないでしょうか?
この分野の勢いは急速に増しており、 注目度も高まっています。
宇宙ビジネスがここまで加速した背景には、 アメリカでの成功事例が大きく影響しています。
NASAは民間企業と連携し、 「商業軌道輸送サービス(COTS)」や 「商業乗員輸送計画(CCP)」といった プログラムを展開。COTSでは
国際宇宙ステーション(ISS)への貨物輸送、 CCPでは宇宙飛行士の 国際宇宙ステーションへの 輸送を民間に委託し、 コスト削減と効率化を実現しました。
その中で、 連載でも紹介したイーロン・マスク率いる 「SpaceX」は、 クルードラゴンとファルコン9ロケットを開発し、
2020年には民間企業初の 有人打ち上げに成功。
宇宙開発が政府だけでなく 民間企業によっても 実現可能であることを証明し、
日本を含む世界各国の宇宙ビジネスを さらに後押しする原動力となりました。
アルテミス計画を中心に、 アメリカでは民間企業との 協力がさらに加速しています。
これまで築いてきた協力体制を基に、 月面着陸を目指す技術開発のための CLPS(Commercial Lunar Payload Services) を展開。
CLPSがCOTSやCCPなど違う点は、
その目的地が国際宇宙ステーションから 「月」へと明確に設定されたことでしょう。
民間企業と組んで月面を 目指していくことが明示されて、
宇宙ビジネスへの注目度が世界中で さらに増しました。
SpaceXなどの企業を支援しながらも
民間企業の間での競争も促し、
アルテミス計画の中核となる技術を育てています。
その結果、 若干の遅れはあるものの計画は順調に進行し、
有人月面着陸も現実味を帯びてきました。
月面基地の建設や資源利用のための インフラ整備が進む中、 宇宙データ通信やロボティクスなど
新たな技術への需要も急増。
各国の企業がそれぞれの強みを活かし、 協力し合いながら未来の 宇宙経済を築き上げています。
一方、日本でもアメリカの成功を手本に、 JAXAを中心に宇宙ビジネスの 支援が強化されています。
アルテミス計画の加速に合わせて、 「10年で1兆円」という予算が話題になった 宇宙戦略基金が創設されました。
資金援助システムとして機能し、
日本国内での技術開発や月面探査、 資源利用プロジェクトの推進に活用され、 宇宙産業全体の成長を力強く支えています。
この連載でも紹介した月面着陸機を展開する ispaceや、
宇宙ゴミを除去するアストロスケールといった 企業も上場を果たし、
一気に国内でも宇宙ビジネスに注目が集まりました。
これらの企業は、 日本の宇宙スタートアップの先駆的な存在で、 設立から約10年ほど。
私が天文学の研究を始めた2016年頃には、 宇宙スタートアップ企業は まだ数えるほどしか存在しませんでした。
革新的な会社に参加できないかと 真剣に考えていた時期もありました。
もちろんその頃今のようなアルテミス計画に 合わせた大きな盛り上がりは起きていませんでしたが、 それでも飛び込みたいと思っていました。
その中で出会ったのが、 ALEエールという会社。
ユニークで、
「人工流れ星」というエンターテインメントを 宇宙から届けるサービスを展開しています。
見られなかった流れ星を、
花火や最近流行りのドローンアートと 同じような感覚で楽しむことを目指すサービスで、
人工衛星からパチンコ玉サイズの物質を 地球大気に突入させて発生させる、 というものです。
エンタメ性の高さはもちろんですが、 民間企業でありながら、
科学研究にも貢献しようとしている点にも 心惹かれました。
地球大気がどんな反応を起こすかを 観測することで新たな
大気データを取得することも目指しています。
技術的なハードルで観測ができなかった
地球上空部分の大気データの取得によって、
気象や気候変動に対する理解を 進めようというビジョンです。
小型人工衛星から「人工流れ星」を 放出するイメージ図。
科学者になるか悩んでいた私にとっては、 民間企業でそこまでチャレンジできるんだ、 という驚きもあり、 よりこの会社に惹かれたのだと思います。
私がALEを知ったのは2015年で、 大学院進学をしたばかりのころでした。
当時の赤坂の雑居ビルのオフィスを訪れ、 代表取締役の岡島礼奈さんと お話ししたときのことは今でも鮮明に覚えています。
後にポッドキャストや 執筆活動を通じて再びお会いし、
当時のことを覚えていてくださったことは 本当に嬉しい驚きでした。
そこでお話させていただいたことから、 これからの宇宙ビジネスの現場で 必要な人材はスペシャリストだ、
と考えるようになり科学者を本気で目指し始めました。
その結果NASAでの 研究経験を積むことができるなど、
今の私のキャリアを支えるものを 得ることができたので、
あの時宇宙ビジネスに興味を持って、 オフィス訪問までさせてもらって 本当によかったと思っています。
ALEは地球周囲でのサービス展開がベースなので、 アルテミス計画に直接関わるようなポジションではないですが、 宇宙ビジネスのこの大きな波を 作ってきた立役者であることは間違いありません。
宇宙ビジネスをさらに盛り上げて くれることを楽しみにしています。
現在日本では、JAXAを中心に 企業選定が進められていて、
一丸となって宇宙開発に取り組む体制が 整いつつあります。
これはNASAの取り組みに倣ったもので、
日本の宇宙ビジネスがさらに 活発化することが期待されています。
特に、 月面での資源活用や長期滞在技術の進展は、
地球のエネルギー問題や環境保護にも 貢献する可能性があります。
新たな経済圏としての役割も担い始めているのです。
アルテミス計画を起点に、 宇宙は私たちの日常にますます近づいてきています。
低コストの打ち上げ技術や月面資源の活用、 さらには宇宙観光まで、
宇宙ビジネスは多様な分野で 飛躍的な成長が期待されています。
宇宙へのアクセスを広げ、
私たちの生活に新たな可能性と興奮を もたらす新時代の幕開けを告げています。
<参考:>
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