地球環境は「もう戻れないところ」にまで | |
地球環境は「もう戻れないところ」にまで来てしまった可能性がある
地球環境に不可逆な変化をもたらす「転換点」に さしかかっていると警鐘を鳴らしています。 これまでの研究では、地球の平均気温が産業革命前から 5度上昇すると、氷の融解や森林の減少に歯止めがきかなくなる 「転換点」が訪れると考えられており、地球温暖化対策の 経済的な負担との兼ね合いから「平均気温の上昇は3度程度に抑えるべき」 との目標が掲げられていました。 しかし、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は2018年10月に 発表した1.5度特別報告書で、「気候の急激かつ不可逆な変化をもたらす 平均気温の上昇を食い止めるには、 温暖化を1.5度に留めなくてはならない」と提言し 定説を覆しました。 なお、2015年には既に「平均気温が産業革命以前より1度高い」 という観測記録が確認されています。
地球全土で同時に進行しています。 以下の地図に示されている転換点は順に A:「アマゾンの熱帯雨林での高頻度の干ばつ」 B:「北極海の氷の面積の縮小」 C:「大西洋循環の減速」 D:「北方林における火災と害虫の変化」 F:「サンゴ礁の大規模な死滅」 G:「グリーンランドの氷床の加速度的な減少」 H:「永久凍土の融解」 I:「西南極氷床の加速度的な減少」 J:「東南極のウィルクス氷底盆地の加速度的な減少」です。
それにより引き起こされる海洋の酸性化や水質汚染などの 影響と合わせて、熱帯のサンゴの99%が死滅するとされており、
既にオーストラリアのグレート・バリア・リーフでは サンゴの白化や浅瀬のサンゴの死滅が進行しています。
特にグリーンランドの氷床では過去1000年の間に 数回も起きていないといわれるほどの大規模な解氷が確認されています。
ユーラシア大陸や北アメリカ大陸にある北方林は大規模な火災 により炭素の吸収源から炭素の発生源へと変貌しています。
同様に、既知の生物種の10分の1が生息するアマゾンの熱帯雨林は、
近年の大規模な火災や森林破壊により減少の一途をたどっており、 地球環境や生態系への重大な影響が懸念されています。 与える可能性がある ティモシー・レントン氏は「『転換点』の到来を防ぐまでの猶予は ゼロに近づいており、
二酸化炭素の放出を抑制するゼロエミッションの実現には 30年はかかることを考えると、既に手遅れかもしれません。
いずれにせよ、地球の安定性は危機に瀕しており、 言葉ではなく国際的な行動が必要とされています」と述べました。
1喧嘩はするな、 2意地悪はするな、 3過去をくよくよするな、 4先を見通して暮らせよ、 5困っている人を助けよ、
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