「80歳を超えても仕事を続け、
毎日を楽しく過ごせるのは散歩のおかげ」と話すのは、
保健学博士の石田良恵先生です。
長年、運動生理学を専門に研究されてきた石田先生は、
(アスコム)の著者でもあります。
実は「歩くこと」の健康効果は、
さまざまなデータでも実証されています
例えば、
「1日1500歩で年間約3万5000円の
医療費を節約できる」という国土交通省の
試算があるのをご存じでしょうか。
さらに、歩くことが認知症予防に役立つという研究結果も、
世界各国から報告されているのです。
とはいえ、
健康のためだからと無理をするのは禁物。
大切なのは、今の自分の体力に合わせて、
楽に、安全に続けることです。
そこで今回は石田先生の著書より、
散歩を無理なく楽しむための
「体づくりのヒント」をご紹介します。
【トレーニング】
「足指グー・パー」で
足指まわりを重点的に強化
足底筋群を鍛える方法として、
「足指グー・パー」も効果的です。
簡単な方法ながら、足底筋群のうち、
足指まわりを効率的に鍛えることができます。
(1)床に座り、両足をまっすぐ伸ばし、
肩幅くらいに開く。両手は床につきます。
(2)足指をじゃんけんの
「グー」「パー」のように動かします。
グー:足指に力を入れてギュッと縮める。
パー:それぞれの指の間に隙間ができるように、
思い切り大きく開く。
(3)グー・パーを20回ほどゆっくりくり返します。
1日に行う回数は、1〜3回です。
足指がしっかり開けるようになると、
歩くときに地面をとらえる力が強くなり、
安定して歩くことができるようになります。
私自身、
このトレーニングを行うようになってからは、
外を歩くときの安心感が高まったことを実感しています。
また、地面をしっかりつかむことができると、
速く歩けるようになります。車でたとえるなら、
足指はタイヤのようなもの。
タイヤがしっかり地面をとらえられないと
スリップしてしまうように、
足指の力が弱いと、
歩行時に踏ん張りがきかず、
バランスをくずしやすくなります。
床に座るのが大変な方は、
イスに座って行ってもかまいません。
必ず、
安定した背もたれ付きのイスに座ってくださいね。
両足を肩幅に開いて、
ひざを伸ばしたら、かかとを立てます。
その状態で、
同じようにグー・パーをくり返します。

