「脳は人生で4回大きく変化」する 脳の成長と健康のために 知っておくべきこと


2026/1/29

「脳は人生で4回大きく変化」する 脳の成長と健康のために 知っておくべきこと

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「脳は人生で4回大きく変化」する

脳の成長と健康のために

知っておくべきこと

 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

脳の健康がいかに重要であるかはよく知られているが、

 

新たな研究によると、

脳が生涯を通じてこれまで私たちが

気づいていなかった形で発達することが明らかになった。

 

脳がどのように働くかを理解すれば、

私たち自身の継続的な成長を新たな観点から考えられる。

 

結論から言うと、

主な対応策は二つである。

強く継続的なつながりを築くことと、

新しい挑戦や学びを求めることだ。

 

 

いま、

脳の発達と健康は極めて重要だ。

 

手に負えないほどの負担感やメンタルヘルス上の

課題が過去最高水準にある中、

 

時間の経過とともに自分の発達をどう育み、

どう養うかを考える必要がある。

 

脳の配線のされ方は、

記憶や言語から注意、意思決定、

行動に至るまで、

あらゆる面を左右し得る。

 

 

脳の転換点

 

一般的に、脳は若い時期に成長・発達し、

成人期に達すると安定し、

 

その後は加齢とともにゆっくり衰えると考えられてきた。

 

だが、

Nature Communications

掲載された新しい研究では、

生涯を通じて脳が自ら配線を組み替える

重要なステップを初めて特定した。

 

 

ケンブリッジ大学の研究者は、

0歳から90歳までの3802人を調査した。

 

MRIの拡散スキャンを用い、

脳組織内を水分子がどのように動くかを

追跡して神経のつながりを可視化し、

地図化した。その結果、

 

生涯の中でおよそ4つの主要な

転換点があることがわかった。

 

0〜9歳

 

乳児の脳では、

シナプス(ニューロン同士の結びつき)が

過剰につくられる。発達初期には、

どのシナプスがより活発に使われているかに基づいて、

 

 

シナプスを選び、不要なものを刈り込む。

加えて、

灰白質(神経細胞が集まった部分)と

白質(神経線維が束になった部分)の容積も増加する。

 

灰白質は、知覚、思考、感情、意思決定、

記憶などに関わることで知られる。

 

信号がつくられ、解釈され、統合される場である。

 

白質は、脳の領域間で信号を伝え、

脳の各部をまたいだ効率的な連携と

統合を可能にするものと理解されている。

 

 

9〜32歳

 

9歳で最初の転換点を迎え、

この段階はおよそ32歳まで続く。

 

この間、白質の体積は増え続け、

その結果、

脳内の連絡網はより洗練されていく。

 

脳は、各領域の中での結びつきも、

脳全体にまたがる情報伝達も、

 

より効率よく行えるようになり、

これが認知能力を押し上げる。

 

 

32〜66歳

 

およそ32歳から66歳にかけて、

脳は知能とパーソナリティの両面で安定し、

横ばいになる。

 

この段階では、

脳の各領域の役割分担がより明確になり、

区画化が進む。

 

 

66〜82歳

 

およそ66歳から82歳にかけて、

脳は徐々に再編成される。

 

白質が変性し、

神経のつながりが弱まることが背景にある。

 

 

83歳以降

 

最後の転換点は、およそ83歳で起こる。

 

一般に、

脳はより局所的な結びつきを重視する方向へ移り

脳全体にまたがる結びつきは弱くなる。

 

 

 

脳の安定化と発達

 

近年の脳科学は、

脳の発達を安定化させる特定の

分子も見いだしている。

 

CCNIと呼ばれるタンパク質は、

脳が安定化を必要とする際に、

発達の働きを弱める。

 

 

Salk Institute(ソーク研究所)による

この発見はNatureに掲載され、

うつ病、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、

けが、脳卒中、アルツハイマー病といったケースで、

脳の発達をどのように刺激し得るかに示唆を与える。

 

もちろん、脳が時間とともに成長し、

発達し、

配線されていく仕組みとも関係している。

 

 

脳の健康のために

「つながり」を重視する

 

脳の健康と発達を保つためにできることは多い。

主要な要素の一つが、

他者とのつながりを保つことである。

 

 

Lancet Healthy Longevityに掲載された、

13件の研究を横断し、

 

約3万9000人を対象にした大規模研究では、

他者との強い結びつきがある人ほど、

認知機能の低下が小さいことが示された。

 

 

具体的には、

独身または一度も結婚したことがない人に比べ、

交際相手がいる人や既婚者のほうが、

認知機能の低下が小さかった。

 

さらに、

一人暮らしの人に比べ、

誰かと同居している人のほうが、

記憶や言語の低下が小さかった。

 

 

また、家族、友人、

地域のグループと週1回交流している人は、

 

交流がない人に比べ、記憶の低下が小さかった。

 

最後に、孤独を感じたことがない人は、

孤独を感じている人に比べ、

 

全体的な認知機能の低下が遅く、

実行機能(計画、判断、

自己制御など)の低下も遅かった。

 

 

 

これらは、

積極的に手を伸ばしてつながり、

コミュニティと過ごす時間に投資し、

関係性を保つことが賢明であることを意味する。

 

 

脳の健康のために

学びを重視する

 

脳の健康を保つもう一つの重要な方法は、

挑戦を求めることである。

 

 

Multimodal Technologies and Interaction

掲載された包括的な研究は、

 

94本の研究を検討し、

高い「認知負荷(負荷が高く複雑な思考課題)」に直面すると、

神経のつながりが強まり、

学習の成果も向上することを見いだした。

 

 

脳の適応は、

挑戦の水準が高い一方で「無理のない

範囲」に収まっているときに最も大きかった。

 

挑戦がほとんどない場合や、

反対に不合理なほど負荷が大きい場合には、

適応や神経可塑性(経験に応じて

脳が変わる力)はそれほど大きくならなかった。

 

 

別の研究では、

研修や継続学習の機会が、

より良い認知機能につながることが示されている。

 

これはAging Research Reviews

掲載された31本の研究の分析によるものだ。

 

さらに、

Journal of Alzheimer's Diseaseに掲載された、

 

8000人超を15年追跡した研究では、

知的に刺激的な活動に参加していた人ほど、

認知機能と脳の健康を保ちやすいことが示された。

 

どの年齢でも、そしてあらゆる年齢で、

挑戦を求め、学び、探求し、視野、知識、

技能を広げる機会を育むことは利益になる。

 

 

明るい未来のための脳の健康

 

脳について知れば知るほど、

私たちはより適切に対応し、発達し、

あらゆる転換点で自分自身の脳の

健康と働きを受け入れていくことができる。

 

 

<参考:Tracy Brower, PhD | Contributor >

 

 

 



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