【病院通いになる前に健康寿命を伸ばす!
プレメディカルケア】スポーツトレーナー
・永井正彦氏が実際の相談事例をもとに
解説する健康アドバイス企画。
今回のテーマは“基礎体力をつけるには?”です。
【お悩み】今さらですが最低限続けられる
基礎体力づくりを知りたい。(60代男性)
【アドバイス】重心バランスを整える
「ラジオ体操+ジャンプ10回」から始めよう!
【解説】高校の同窓会に参加したら
病気話で持ち切りだったという男性。
自身も定年後に体力の衰えを実感していたので、
とにかく歩き続けられる基礎体力を
身につけたいとのことでした。
男性には、
転倒予防にもつながる重心バランスの
見直しから始めるよう伝え、
ラジオ体操を勧めました。
ラジオ体操は第1と第2があり、
どちらも体力アップにはつながりませんが、
体の曲げ伸ばしや回転など、
全身のバランス力を総合的に
身につけることができます。
ユーチューブなどでも見られるので、
自分の生活リズムに合わせて行えば
継続しやすいでしょう。
久しぶりに運動すると体を痛めやすいので、
最初のうちは第1か第2のどちらかだけでも大丈夫です。
同時に行ってほしい運動は腹筋と背筋です。
体の構造上、
女性は前方、
男性は後方に転倒しやすい傾向があり、
前に倒れないためには背筋多め、
後ろに倒れないためには腹筋多め。
ゆっくりでもいいので回数なら30回ずつ、
時間なら2~3分を目安に朝晩行ってみてください。
また大人になるとほとんどやらなくなるのがジャンプです。
1日10回ジャンプするだけで心肺能力が上がります。
縄跳びでも構いませんが、
こちらもいきなりやると1分間継続するだけでも
息が上がるので、
回数を決めて行う方がいいでしょう。
ちなみにウオーキングは
1日15分でも十分です。
腹筋背筋+ラジオ体操、
もしくはウオーキング15分+ジャンプ10回のように、
その日の天候や気分次第で、
自由に組み合わせてみてください。
こうして重心バランスを整えてから、
足腰の強化に
取り組んでいけば無理なく
基礎体力をアップできます。

