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Rupan by サロンディレクターNao
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2025/7/30
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左利きは本当に クリエイティブ...? 「天才神話」に科学が 下した冷静な結論 |
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左利きは本当にクリエイティブ...?「天才神話」に科学が下した冷静な結論![]()
ポール・マッカートニー(左、右はジョン・レノン) のような左利きの有名人の存在も影響?
<「左利きの人はクリエイティブ」「天才は左利きが多い」──昔からよく聞くけれど、それって本当?最新の大規模分析がその神話に待ったをかけた>左利きの人は生まれつき創造性が高い? ──昔からよく言われることだが先頃、 サイコノミック・ブレティン&レビュー誌に 発表された論文によると、 単なる「神話」にすぎないようだ。
「左利きの人が創造的思考に 優れているというデータはない」と、
この論文の著者の1人である 米コーネル大学のダニエル・カササント准教授(心理学)は コメントしている。
カササントらが過去100年以上の 科学的研究の結果を分析したところ、 そのような固定観念を裏付ける 根拠は見いだせなかったという。 左利きの人 (控えめに見積もって人口の約10%)は クリエーティブだという考え方が 根強く存在し続ける一因は、 私たちの脳の構造にある。
創造的思考、 とりわけいわゆる「発散的思考」 (問題に対して複数の解決策を見いだす思考)は、
脳の右半球と関係がある。 その脳の右半球は、 左半身をコントロールする脳の領域でもあるのだ。
ある研究では、 ボールを左手で握った後で発散的思考のテストを 受けた人たちは、テストの成績がよかった。
この実験結果は、 左手でボールを握ることにより、 創造性に関わる脳の領域が 活性化されたものと推測された。
そこから、 左利きの人たちは利き手を使うたびにこの 実験と同様の効果のある行動を取っていて、
それにより発散的思考が 促進されているのではないか、 という考え方が広がっていったのだ。
分かりやすさを好む心理しかし、現実はそう単純ではないようだ。
カササントらは、 利き手と創造性の関係をテーマにした 1900年以降の論文1000点近くを分析した。
このうち、 科学的厳密性の基準を満たしていると 評価できるものは17件にとどまった。
それらの研究によれば、 発散的思考のテストの成績に利き手は 影響しないように見えた。
というより、 右利きのほうが好成績だったケースもあった。
さらにカササントらは、 770以上の職種について1万2000人近くの アメリカ人のデータを分析した。
すると、芸術や音楽の分野でこそ 左利きの割合が多かったものの、
創造性が求められる職種全般では、 むしろ左利きの割合が相対的に少なかった。
カササントの見方によれば、 左利き神話には左利きを特別視する 発想が影響している。
左利きの人は数が少なく、 そもそも創造性に富んだ天才も少ないので、 左利きの人は創造性豊富なのだろうという 推測が働くというのだ。
ロンドンの精神科医ドクター・モスンは、 ポール・マッカートニーやジミ・ヘンドリックスなど、 左利きのクリエーティブな有名人の影響を指摘する。
一方で、 モスンによれば要因はそれだけではない。 左利き神話の根底には、 人々が物事を単純化して 理解しようとする傾向があると言う。
「実際には、創造性は環境、教育、文化、性格など、 さまざまな要素の影響を受ける。
ステレオタイプ的な思考は、 珍しい現象を分かりやすく説明できる 法則を欲する心理によって生まれることが多い。
けれども、いつも真実はそれほど単純ではない」
■研究によると、 結局左利きの人は創造性が特に高くはない
<参考:>
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