肝臓をいたわる食生活は、
代謝機能やエネルギーを長く
保つために欠かせない習慣。
「特に更年期や閉経後は、
エストロゲンの分泌量が減ることで、
肝臓がコレステロールを効率的に処理しにくくなり、
肝疾患や心疾患のリスクが高まりやすくなります」と、
心臓病専門の登録栄養士、
ミシェル・ルーセンスタインさんは説明する。
また、
「ザ・リバー・クリニック」のチーフ・メディカル・オフィサーで、
医師のギャレス・モリス=スティフさんによると、
肥満や糖尿病、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の人は、
特に肝機能が低下するリスクが高いという。
さらに、
すぐに不調を認識しやすい胃などの臓器と異なり、
肝臓は“沈黙の臓器”と言われ、
「しっかり機能しているのか、
あるいは機能していないのかを判断するのが難しく、
気づいたときにはかなり悪化している
ケースも多いのです」と、
モリス=スティフさんは警鐘を鳴らす。
肝臓は、健康的な生活習慣に加えて、
特定の栄養素をとることで
良い影響を与えてくれることがあるという。
抗酸化物質や食物繊維、
脂質の少ないタンパク質、
良質な脂質が豊富な“肝臓にやさしい食事”は、
即効性があるわけではないが、
「肝臓が本来担っている『修復』や『ろ過』、
『代謝の促進』といったはたらきを支えるのに役立ちます」と、
ノースカロライナ州の内科専門医、
ブルック・ウィリアムズさんは説明。
つまり、
肝臓の健康維持において、
即効性のある一時的な
改善策のみを試すのではなく、
肝臓が適切に機能できる環境を
整えることが大切なのだ。
なお、「もし肝疾患の症状や黄疸、
濃い色の尿、淡い色の便、消化不良、
体重減少などを自覚している場合は、
食生活を変える前にすぐに医師の診察を
受けるべきです」とモリス=スティフさんは助言する。
ここでは、
肝臓の健康に良いとされる栄養素や食べ物、
おすすめの習慣をご紹介。
今すぐ取り入れて、
肝臓が健やかにはたらける土台を整えよう。
※この記事は、
海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。
データや研究結果はすべて
オリジナル記事によるものです。