【ソルガム】
DNA損傷を抑制し老化を防ぐ…
熟睡したいなら夕食に
米や麦に次ぐ“第3の主食候補”として、
近年注目されている穀物が「ソルガム(たかきび)」。
イネ科の一年草で、
世界5大穀物のひとつに数えられ、
アフリカやインドなどでは古くから
人々の食生活を支えてきた歴史があります。
その味わいは、やや香ばしく穀物らしい風味があり、
もちもちとした食感が特徴です。
白米に混ぜて炊飯するほか、
粉にして焼き菓子やパンに利用するなど、
幅広い料理に応用できます。
現在では雑穀ミックスやスムージー素材としても
注目されているのです。
乾燥に強く、痩せた土地でも育つことから、
気候変動に対応できる作物としても再評価されていて、
日本でも国産ソルガムの栽培が徐々に進み始めています。
そんなソルガムの最大の魅力は、
ポリフェノールをはじめとする抗酸化成分の
豊富さ。
特に赤ソルガムには、
3-デオキシアントシアニジン、
フェルラ酸、タンニンなどの
植物化学物質が多く含まれ、
体内の酸化ストレスを抑える働きが報告されています。
試験管レベルの研究ですが、
ソルガム抽出物が脂質過酸化や
DNA損傷を抑制する作用を持つことが報告され、
生活習慣病のリスク軽減や
老化抑制への応用が期待されています。
また、
ソルガムは食物繊維と同じような作用のある
難消化性デンプンを含むので、
整腸作用や腸内環境の改善に
関わることが報告されています。
2016年に実施されたヒト試験では、
白パンと比較してソルガムパンを摂取した際の
食後血糖上昇が有意に
抑制されることが報告されています。
血糖コントロールを目的とする場合に
ソルガムを食べるタイミングとしては
「夕食での摂取」が特におすすめです。
というのも、
人間の体内では夜間に
インスリン感受性が低下しやすく、
同じ食事でも夕方以降は血糖値が
上がりやすくなることが知られています。
夜間に血糖値を安定させておくことは
睡眠の質の改善にも関係するので、
寝つきの悪さや中途覚醒の改善に
役立つ可能性がありますよ!