「曲げ伸ばしてトン」で
健康に差がつく…
1日3分で肺・血管・骨の
"ヨボヨボ化"を防ぐ
「本当のラジオ体操」の中身
老後も健康でいるためには、
どんなことに気を付ければいいのか。
全国ラジオ体操連盟理事長・NHKラジオ体操指導者の
鈴木大輔さんは「特別な運動は必要ない。
毎朝3分のラジオ体操を『正しいフォーム』で行うだけで、
全身400以上の筋肉が動き、肺・血管・骨などの
機能も若く保てる」という。
「なんとなくラジオ体操

毎日続けていても、動きが雑になっていたり、
体のどこを使っているのかを意識できていなかったり。
そんな「なんとなく体操」で、
ラジオ体操の本来の力を眠らせておくのは、もったいない!
あなたは大丈夫でしょうか。
まずは、こんなサインがないかチェックしてみてください。
・肩や腕に力が入りすぎている
・いつのまにか息を止めている
・音楽に合わせて、惰性で動いてしまう
・ラジオ体操をしても、スッキリしない
・どこを動かしているのか、意識していない
・一所懸命やるのが、ちょっと恥ずかしい
心当たりがあれば、要注意。
あなたがラジオ体操に費やしている「3分」は、
その効果を十分に引き出せていないかもしれません。
そもそもラジオ体操は、わずか3分間で、
全身の筋肉をくまなく刺激できてしまう
“理想的な全身運動”です。
実際にラジオ体操第一の動きを細かく分解したところ、
表情筋などの顔の筋肉を除いて、
全身400以上の筋肉が動いていることがわかりました
指先からつま先まで、
大小の筋肉を効率よく刺激する仕掛けが、
あの3分間にはぎっしり詰まっているのです。
問題は、
その仕掛けを「使いこなせているか」どうかです。
健康効果が科学的に証明されている
ラジオ体操を正しく続けたとき、
体に起きる変化は、科学的にも証明されています。
とくに注目したいのが、
体の「内側」を若く保つこと。
とりわけ肺・血管・骨の3つに、
はっきりとした裏づけがあります。
まずは肺、つまり心肺機能。腕を大きく上げ、
胸を開く動きは、心肺機能へよい効果を生み出します。
実際、ラジオ体操を続けている方を調査したところ、
呼吸機能を年齢に換算した「肺年齢」が、
実年齢より若い傾向にあることがわかっています(※1)。
次に血管。
全身を大きく動かすことで筋肉のポンプ作用が働き、
滞りがちな血流が一気にスムーズに。
続けている人ほど、
血管年齢が若く保たれる傾向があります(※2)。
うれしい変化は、それだけではありません。
ラジオ体操を続けている人は、
まったく体操をしていない人に比べて、
認知症の発症リスクが18%も低いという報告があります(※3)。
腕や脚、体幹など複数の筋肉を連動させる「協調運動」が、
脳に絶え間ない刺激を与えていると考えられています。
体力も、目に見えて変わります。
高齢者にラジオ体操を12週間続けてもらった調査では、
「敏捷性/バランス」の指標が平均8.1%、
「持久力」の指標が平均7.4%も改善しました(※4)。
そして骨。ラジオ体操を続けている人は
骨密度が高い水準にあり、
骨粗しょう症の予防にも力を発揮します。
「本当のラジオ体操」のすごい効果
そして極めつけが、若さそのもの。
ラジオ体操を習慣にしている人は、
体の若々しさを示す「体内年齢」が、
実年齢より平均20歳以上も若かったというのです
たった3分の積み重ねが、
ここまでの差を生むのですから、すごいですよね。
認知症、心臓病や脳卒中、骨粗しょう症――。
年齢とともに忍び寄る不調に、
たった3分の体操がまとめて立ち向かってくれる。
これを使わない手はありません。
では、この底力を引き出すには、
どうすればいいのか。
その答えが、“本当のラジオ体操”です。
“本当のラジオ体操”とは、
ひとつひとつの動きの「目的」を理解し、
丁寧に、正しいフォームで行うこと。
これまで漫然とこなしてきた動きも、
「いま、どの筋肉に効かせているか」を意識するだけで、
効果はまるで変わってきます。
なかでも見落とされがちなのが、「協調運動」です。
腕と脚など、
複数の部位を連動させて動かすという要素こそ、
ラジオ体操が“ただの準備運動”で終わらない最大の理由です。
「なんとなく体操」だった人ほど、
ここを意識した瞬間から、肩が軽くなる、
歩きやすくなる、
疲れにくくなる、
と体の変化に驚くはずです。
「曲げ伸ばしてトン」で差がつく
それでは、
協調運動のコツがつかめる例として、
ひとつ運動を紹介しましょう。
ラジオ体操第一の2番目、
「腕を振って脚を曲げ伸ばす運動」です。
ポイントは、
腕の振りとかかとの上げ下げをシンクロさせる
「曲げ伸ばしてトン!」。これが意外と難しく、
多くの人は腕と脚がバラバラになってしまいます。
だからこそ、できるようになると一気に差がつきます。
①腕を胸の前でクロスし、
つま先は自然に開いて立ちます。
かかとは内側をつけて、上げておきます。
②腕を軽く横に振りながら、
ひざをつま先の方向にふわ〜っと軽く曲げ伸ばします。
この間、かかとはずっと上げたまま。
上体が前のめりにならないよう注意してください。
③腕を振り戻すタイミングで、
かかとを一瞬だけ「トン」と下ろし、すばやくまた上げます。
下ろすのは本当に一瞬だけ。①〜③を8回くり返します。
やりがちなNG例が、
腕を前後にブンブン振ってしまうこと。
これでは肝心の肩がほぐれません。
腕は力まず、肩の高さまで自然に、
できるだけ体の近くを通すのがコツです。
また、かかとを上げ続けられず、
下ろしっぱなしになる人も多いので、
「トンは一瞬」を合言葉に。
この運動では、
ふくらはぎの下腿三頭筋、太もも前面の大腿四頭筋、
もも裏のハムストリングスが大きく動きます。
下半身全体を使うことで血行がよくなり、
足の冷えやむくみの改善はもちろん、
転倒の予防にもつながります。
最初に紹介したラジオ体操の効果は、
決して大げさな話ではありません。
ただし、それは「正しく体を動かせれば」の話。
同じ3分でも、目的を理解して動くかどうかで、
手に入るものはまるで変わってきます。
毎朝のその3分を、ただの習慣で終わらせるか、
一生モノの健康投資に変えるか。
決めるのは、
あなたの「意識」ひとつです。
さあ、
今日から“本当のラジオ体操”を始めてみませんか。
Rupan by サロンディレクターNao
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