怒りによって血液はドロドロに…
自律神経の名医が教える
「怒りを吐き出す」よりも
医学的に正しい対処法とは
作り笑顔でもいいから
なるべく笑顔を作る
● 幸せホルモン「セロトニン」の分泌を増やす。
● ストレスを和らげる。
● 血糖値や血圧を下げたり、
弱った免疫力を正常化させる効果も。
● 円満な人間関係を築く。
作り笑いでも笑顔は
自律神経と免疫力の強い味方
辛いことや悲しい出来事に見舞われると、
人は笑顔を失ってしまいます。
そのまま塞ぎ込んでいると、
心も体も蝕まれる一方です。
そんなときこそ「笑顔」を作りましょう。
笑顔が自律神経の乱れを整え、
元気をとり戻すきっかけを与えてくれます。
とはいえ心から笑顔になる必要はありません。
作り笑いでも十分です。
口角が上がると顔の筋肉の緊張がほぐれ、
血液や神経の流れが改善されます。
笑顔には自然と心身をリラックスさせる
効果があるのです。
また、
最近の研究では免疫力アップにつながることも
明らかになってきました。
ぜひ笑顔を意識しましょう。
「怒ることは自律神経に悪い」と心得る
● 怒りは百害あって一利なし。
● 怒っている人の内部では、
自律神経の乱れで血管がどんどん損傷を受け、
老化のスピードが猛烈に加速している。
● 周囲に怒らず、
自分でなんとかしようとするとストレスは消える。
怒れば怒るほど血液はドロドロになる
笑顔が副交感神経を上げ、
自律神経のバランスを整える体にいい習慣だとすると、
反対に交感神経を過剰に高め、
自律神経のバランスを崩してしまう
最悪の習慣が「怒り」です。
自分が怒っているとき、
体の中でどのようなことが起きているかご存じでしょうか?
怒りによって血管が収縮するので、
血液がドロドロに汚れていくのです。
血液が汚れると末梢血管の血流が悪くなります。
これだけでも十分体に悪いのですが、
ほかにもダメージがあります。
それはホルモン調整機能が低下してしまうこと。
過度に進むと脳にも障害を起こしかねません。
「見ざる・言わざる・聞かざる」
でやりきる
● 3つを実践すると心の乱れを防ぐことができる。
● 余計なものは見ないと決めると他人の言動が気にならなくなる。
● 人の批判やネガティブな話には耳を貸さない。
● 怒りをグッとこらえて、言わないでいると冷静さをとり戻せる。
“三ざる”のうちもっとも重要なのが「言わざる」です
「怒りはため込まず、
吐き出したほうがいい」というのは、
医学的には違います。
交感神経は、
怒りを吐き出した直後から3〜4時間ほど緊張し続け、
その間、血流は滞り、
全身の細胞が酸素不足に陥ります。
怒りを吐き出してスッキリしても、
時間が経てば後味が悪くなって落ち込みます。
「沈黙は金」という通り、
込み上げてきた怒りはグッとこらえるのが正解です。
誰が見ても相手に問題がある場合は、
いったん冷静になってから
穏やかに間違いを指摘しましょう。
また、
怒りや不満で感情が爆発しそうになったら、
自分の心に向き合って、
行動を顧みることが大切です。