根気強くひとつのことを考えられない、

寝ても疲れが取れない、

よく目が霞む、歩くのが遅くなった……。

 

「老い」は気付かぬうちに少しずつ

あなたを蝕んでいく

 

老いを少しでも遅くしたいと願わない人など

いないだろう。

 

そこで、

食事術や生活習慣といった「不老術」を

アメリカの名医がまとめた本が誕生、

 

NYタイムズベストセラーに選ばれ、

エリック・シュミットといった数多くの

著名人から絶賛を受けている。

 

世界9カ国以上で刊行の

話題作『医者が教える最強の不老術』より、

内容の一部を特別公開する。

 

 

 

血液とリンパ液の機能を改善する食べ物23選

 

 

「現代の食生活」が

循環系とリンパ系の

機能を阻害している

 
 

循環系とリンパ系からなる輸送システムは、

組織由来の代謝廃棄物を取り除いたあと、

 

肝臓と腎臓に浄化させるために

血液とリンパ液を心臓に戻す。

 

血管とリンパ液の流れの機能障害を引き起こし、

心臓病を促進するものは何だろう?

 
 
 
もうおわかりだろう。工業化され、加工され、
 
デンプンと糖と高度に精製された脂肪に満ちた、
 
炎症を引き起こす現代の食生活だ。
 
 
それは保護的な薬効のある食べ物に乏しい。
 
 
ファストフードを1回食べただけでも、
 
血管にダメージが及ぶ(*1)。
 
 

 だが、その悪影響の多くは、

植物性栄養素(*2)や抗酸化物質(*3)を

摂取することで相殺可能だ。

 

そもそも、

植物性栄養素を豊富に含む栄養価の

高い自然食品を食べていれば、

血管に対するダメージは

未然に防ぐことができる(*4)。

 

 

血管の健康に重要なもう1つの食品は、

一酸化窒素を増加させる食品だ。

 

一酸化窒素は血流を増やすからだ。

 

体内で一酸化窒素を生成するには、

アミノ酸のアルギニンが必要で、

 

最適な食材には、

カボチャの種、ゴマ、クルミ、アーモンド、

七面鳥の胸肉、大豆、海藻などがある。

 

また、天然の魚から摂るオメガ3脂肪酸は、

内皮機能(血管の内壁の機能)を改善し、

危険な血栓を防ぐのに役立つ(*5)。

 

 

オリーブオイルに備わる心臓に対する効果は、

ポリフェノールの内皮機能に対する

作用と血管の炎症を抑える

作用から来ている(*6)。

 

 

高血圧は心臓発作、心不全、脳卒中、

腎不全を引き起こす。だが、

高血圧を導くものは何なのだろうか?

 

遺伝、食塩感受性、環境汚染、

重金属なども要因の1つだが、

大部分の人にとって、

 

高血圧を引き起こす原因はインスリン抵抗性だ。

 

腹部に脂肪がついている人は、

それが高血圧を引き起こしている

可能性が高い。

 

 

 また、

およそ40%に及ぶアメリカ人と同じように、

マグネシウムが不足している人もいるだろう(*7)。

 

マグネシウムが足りないと

高血圧になる理由は、

 

マグネシウムは血管を弛緩させる

物質であるからだ。

 

ストレス、アルコール、カフェイン、糖はみな、

マグネシウムを枯渇させる。

 

マグネシウムは、

ナッツ類、種子類、豆類、緑黄色野菜など、

私たちがもっと摂るべき食品に含まれている。

 

 

心臓は血管を通して血液を送り出すが、

リンパ管が老廃物を浄化したあとの

リンパ液を心臓に送り戻すには、

身体動作、筋肉の活動、呼吸が必要だ。

 

リンパ液の循環を改善する方法は

たくさんあるが、

何を食べるかも重要である。

 

 

リンパ系の機能を損ないがちな犯人は、

加工食品、乳製品、糖、甘味料、過剰な塩分だ。

 

一方、

リンパ機能の改善に役立つ食品もたくさんあり、

 

それらには、

緑色の葉物野菜、フラックスシード粉(アマニ粉)、

チアシード、アボカド、ニンニク、ナッツ類、

海藻、柑橘類、クランベリーなどが含まれる。

 

エキナセア、オウギ、コリアンダー、

パセリなど、

ファイトケミカルが豊富な

ハーブも効果がある。

 

 

<参考: 中里京子 >