2024/9/1
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70代「禅」に学ぶ、朝と食の習慣。 朝の散歩で体を目覚めさせていく |
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神奈川県鎌倉市の自宅で、 40年にわたり精進料理を伝える藤井まりさん。 禅の教えを、 自身の暮らしにも無理のないかたちで取り入れています。 心身を整える朝の過ごし方、 食の心を聞きました。 藤井さんの朝は、 海辺までの散歩から始まります。 朝の空気のなかで体を目覚めさせていく
小高い山の中腹まで100段余りの 石段を上った先に立ち、 眼下に相模湾を望む藤井まりさん宅。
ここでの一日は、 日の出とともに始まります。
コロナ禍以前は、 料理講習のため国内外各地へ頻繁に 出向いていた活発な藤井さんですが、 年齢に伴う体の変化にも感じるところがあるそう。
近頃は、 目覚めてすぐには布団から出ず、 10年ほど前に傷めた膝をいたわるように、 10cmほど足を上下させる運動を しゆるやかに始動します。
身支度を整えたら山を下り、 40分ほど海辺を散歩。
春以降は霞がかかる日が多いため 「富士山が見えた朝はラッキー、 と思うの」と笑う藤井さん。
取材当日は、さわやかな青空を背景に、 真っ白に輝く富士山の雄姿に恵まれました。
ほんのり汗ばむほどの散歩を終えたら、 葛練りにしたまろやかな甘酒でひと息。
そして仏前に手を合わせ、お経を読みます。
2006年、 藤井さんが「和尚」と呼ぶ夫の宗哲師が亡くなって以来、 欠かさず行ってきた日課です。正座をし、 張りのある声で唱える般若心経にはよどみがありません。
禅に学ぶ、朝と食の習慣
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