連日の暑さで疲れが溜まる時期かと思います。
疲れた時は「甘い物」、栄養ドリンクでもうひと頑張り、
缶コーヒーや炭酸飲料で一服、
無料の大盛りライスをがっつり…
なんて思い当たる節はありませんか?
実は、これらも慢性疲労の要因なんだそうです。
しかも、疲れやすい人は太りやすく、
老化も早く、大病も患いやすい…。
疲労を放置すれば、寿命まで縮まるとか!
いかに腎臓を長く健全にもたせるか
〈心臓と腎臓の機能は「心腎連関」〉
沈黙の臓器である腎臓は、
慢性疲労はもちろん、
さまざまな病気と深い関わりを持っています。
とくに、慢性腎臓病と心血管障害はリンクしており、
腎臓の機能が落ちると心不全が起きやすく、
心臓の機能が落ちると腎不全が
起きやすいことがわかっています。
このため、
最近では「心腎連関」
(心不全と腎不全の複雑な病態の絡み)、
「心腎症候群」という言葉も
使われるようになっています。
ここで、図(9)を見てください。
高血圧や糖尿病というありがちな病気、
しかも放置されがちな病気に罹ると、
腎臓を弱らせて慢性腎臓病に移行しやすくなります。
慢性腎臓病になると心腎連関を起こし、
心筋梗塞に罹りやすくなるだけでなく、
脳卒中やがんのリスクも上がります。
とくに、
慢性腎臓病によって大腸がんが増える
ことがわかっています。
大腸がんは、
日本人女性のがんによる死亡原因の1位です。
罹患率は乳がんが1位ですが、
死因となると大腸がんが圧倒的に多いのです。
このあたりも、
慢性腎臓病の激増と無関係ではないでしょう。
もともと腎臓は、
加齢と共にその働きは少しずつ落ちていきます。
それでも、
人生70年くらいの時代には、なんとかなりました。
しかし、100歳まで生きるとなれば、
いかに腎臓を「長く健全にもたせるか」が、
非常に重要な課題となります。
これからは、みなさんの慢性疲労について、
「疲れが溜まっているな」で終わらせず、
腎臓にも注意をはらってください。
さらに、食事にはなお一層気を配っていきましょう。
疲れない食事は、
腎臓を労る食事でもあるのです。
☆ ☆ ☆
いかがだったでしょうか?
牧田先生によれば身も心も若々しくいられる秘訣は、
「すべて日々の食事にある」そうです。
医学的、生化学的に正しい知識を身につけ、
できることから少しずつ実践するだけで、
牧田先生のように疲れ知らずの体を
手に入れることができ、
しかも太らず、老けずに、
病気を遠ざけることができます。
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