2024/6/14
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脳が健康的に老化していくために 効果的な栄養素って何? |
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脳が健康的に老化していくために効果的な栄養素って何?脳の健康的な老化に良い栄養素とは?特定の栄養素が脳の健康的な老化に 重要な役割を果たしている可能性のあることが、 米ネブラスカ大学リンカーン校、 脳・生物・行動センターのAron Barbey氏らによる研究で 明らかになった。これらの栄養素は、
以前より健康的な脳の老化との関連が 指摘されている食事パターンである 地中海食に豊富に含まれている栄養素と 密接に関係していることも示されたという。
この研究の詳細は、 「npj Aging」に5月21日掲載された。
Barbey氏は、「われわれが得た結果は、 これらの有益な栄養素を豊富に含む食品の 摂取を重視する地中海食が健康に良い 影響を与えることを示す広範な研究成果と 一致する」と述べている。
Barbey氏らは、 認知機能が正常な65歳から75歳の 試験参加者100人から血液サンプルを採取し, 脂肪酸、カロテノイド、およびビタミン類の 3つの栄養素のクラスに分類される栄養素の バイオマーカーを測定するとともに、 認知機能検査とMRI検査も行った。
その結果、 試験参加者の脳の老化には、 遅いタイプと速いタイプの2つがあることが 明らかになった。
また、脳の老化が遅いタイプの参加者の 血液サンプルに含まれている栄養素には 顕著な特徴があり、 それは地中海食と密接に関連していることも示された。
脳の健康にとって有益な栄養素の 血中バイオマーカーは、 以下の13種類である。
・脂肪酸〔バクセン酸、ゴンド酸、αリノレン酸(ALA)、 エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサジエン酸、 エイコサジエン酸、リグノセリン酸〕
(シス体ルテイン、トランス体ルテイン、ゼアキサンチン)
栄養素と脳の老化に関するこれまでの研究では、 主に、試験参加者の記憶を頼りに摂取したものを 調べる食品アンケートが使われていた。
それに対し今回の研究では、 栄養素レベルを血液バイオマーカーで測定し、 そのデータを脳画像や認知機能検査の結果と 組み合わせた、 最初で最大規模の研究の一つであると 研究グループは説明。
Barbey氏は、 「こうすることで、これらの因子間の関係を より明確に理解することが可能になる」と述べている。
同氏は、「われわれは、従来の神経心理学的検査で 行われてきた認知機能検査に加えて、 脳の構造や機能、代謝を調べ、 脳の特性と認知機能との間に 直接的な関連があることを証明した。
さらに、脳の老化が遅い人に特徴的な栄養素の バイオマーカーパターンを明らかにしたように、 これらの脳の特性が食事や栄養と 直接関連していることも示した」と話している。
研究グループは、 これらの栄養素のプロファイルが健康な 脳の老化に果たす役割についての 研究を続ける予定であり、 本研究の結果が脳の健康を促進する 治療法の基礎になることを期待している。
Barbey氏は、 「次の重要なステップは、 認知機能や脳の健康に有益な特定の栄養素を分離し、 栄養補助食品の形で投与する ランダム化比較試験の実施だ。
こうした試験により、 特定の栄養素のレベルを上げることが、 認知機能テストの成績や脳の構造、 機能、代謝の測定値の改善に確実に つながるかどうかを明確に評価することができる」 と述べている。
<参考:> 1喧嘩はするな、
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