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2024/4/24

コーヒー&ミルクで ゾンビ細胞を駆逐

 
 
 
 
 

コーヒー&ミルクで

ゾンビ細胞を駆逐

 

 

慢性炎症と老化の関係

 

私たちの体を構成する細胞は、

分裂細胞と非分裂細胞の2タイプがあります。

 

分裂細胞はその名の通り日々、

分裂を繰り返す細胞です。

 

やがて寿命を迎え、

分裂を停止した細胞は免疫細胞に

食べられ消滅します。

 

ところが近年の研究により、

分裂停止をしたまま存在し、

炎症や老化を引き起こす

「ゾンビ細胞」が体内に

蓄積されることが分かりました。

 


一方「コーヒーとミルクを摂取することで

コーヒー単体とくらべ、

ゾンビ細胞が2倍駆逐される」

といった研究が注目を集めています。

 

美容の大敵ゾンビ細胞の正体と、

コーヒーとミルクがゾンビ細胞を

駆逐するメカニズムについて

深堀りしてみましょう。

 

 

 

 

 

 

健康な細胞を老化させる

ゾンビ細胞の正体

 
 

細胞分裂とは遺伝子(細胞の設計図)を

もとにしたコピー作業です。

 

コピーを繰り返しているとまれに

コピーミスが起こり、

がんなどの突然変異が発生します。

 

しかし私たちの体には免疫細胞が備わり、

異常な細胞の分裂を緊急停止(細胞死)することで、

がん化を防いでいるのです。

 


コピーミスをした細胞以外にも

寿命を迎え分裂を停止した細胞は、

マクロファージと呼ばれる

アメーバー状の免疫細胞により

捕食・消化されます。

 

しかし、

加齢による免疫細胞の

捕食能力の衰えにより、

死んだはずの細胞が体内に

居座ることも少なくありません。

 

 


死細胞は炎症を起こす

物質を出しながら、

健康な細胞の衰えを加速させます。

 

死して仲間を増やす行動から

英科学誌ネイチャーのコラムで

「ゾンビ細胞」と呼ばれるようになりました。

 

同時にコーヒーポリフェノールが

ゾンビ細胞を抑え、

がんや肌老化を予防するという

論文が世界中で発表されています。

 

 

加齢とともに体内では

炎症が増加する

 
 

炎症とは感染症やケガに対して体を防御し、

組織を修復する初期プロセスです。

 

発熱や腫れなども炎症反応の

ひとつといえるでしょう。

 

しかし「炎症=悪」ではなく、

炎症反応なくして病気や傷を

治すことはできません。

 

これらの炎症は一時的であり、

治癒とともに治まります。

 


一方、

加齢に伴い免疫細胞の力は

衰えていきます。

 

ゾンビ細胞は炎症物質を出しながら

健康な細胞を次々と襲い、

その結果、

体のあちらこちらに炎症が生じます。

 

これを慢性炎症と呼び、

関節炎・がん・認知症などの

リスクが高まるといわれています。

 

 

ゾンビ細胞を駆逐する

コーヒーポリフェノール

 
 
 

 

 

慢性炎症を抑制するといわれ、

注目を集めている成分が強力な

抗酸化作用をもたらす

コーヒーポリフェノールです。

 

関節炎を起こしたマウスへ

「クロロゲン酸」を与えた結果、

関節炎を抑える強い効果が認められました。

 


コーヒーポリフェノールの抗酸化(抗炎症)作用は、

私たち人間にも効果があるといわれています。

 

国立がん研究センターによると、

コーヒーをよく飲む人ほど

肝がんの発生リスクが低いことが報告され、

これはコーヒーポリフェノールのもつ

「ゾンビ細胞駆逐作用」

のひとつといえるでしょう。

 


 

肌にも潜み老化を促す

ゾンビ細胞

 
 

ゾンビ細胞による炎症の広がりは、

美容とも密接に関わります。

 

加齢に伴い、

肌の新陳代謝が遅延することで

ゾンビ細胞は増殖し、

炎症物質を分泌しながら

シワやシミを引き起こします。

 

 


一方、

近年の研究によると肌老化を

加速させるゾンビ細胞は、

コーヒーでもおなじみの成分

「カフェイン」や「ポリフェノール」で

抑制できることが報告されています。

 

カフェインやポリフェノール配合の

美容液により、

有効性の高いエイジングケアも可能です。

 

しかしゾンビ細胞は全身に存在するため、

肌へのアプローチだけでは

根本的な解決には至らないでしょう。

 


 

コーヒーとミルクのもたらす

抗炎症作用

 
 

コーヒーにはクロロゲン酸をはじめとする

ポリフェノールが豊富に含まれています。

 

コーヒーのもたらす抗酸化力に

着目したコペンハーゲン大学の

研究チームは2022年、

コーヒーポリフェノールと牛乳の

タンパク質の結合により、

抗炎症効果が高まることを発表しました。

 


研究を率いる

マリアンヌ・ニッセン・ルドン氏によると

「抗酸化作用の高いポリフェノールと

タンパク質を結合させ、

人工的に炎症を引き起こした

細胞に与えたところ、

ポリフェノール単体と比べ、

抗炎症効果が2倍に上昇することが判明」。

 

2023年に

『ジャーナル・オブ・アグリカルチャー・

アンド・フード・ケミストリー』に

研究報告が掲載されました。

 


ルドン氏は

「研究は試験管実験である一方、

人体の炎症に対しても有効性が高い」と語り、

市販のミルク入りコーヒー飲料でも、

抗炎症効果が示されたとのことです。

 

また、

コーヒーとミルクによる抗炎症反応は

非常に早いことが判明し、

今後は臨床実験により

さらなる検証がおこなわれるでしょう。

 

 

 

 

 

毎日のカフェオレで

美肌と健康をキープ

 
 

近年では世界中の研究者が、

ポリフェノールをタンパク質に閉じ込め、

吸収率を高める方法を模索しています。

 

ゾンビ細胞の除去は老化を遅らせ、

健康を維持する人類の永遠の願いです。

 

今後、ゾンビ細胞を駆逐し、

体内炎症を抑制するサプリメントや

薬が開発されるでしょう。

 

 


しかし私たちのそばには、

すでにコーヒーとミルクという

強く美味しい味方が存在します。

 

慌ただしい日常の中、

ミルクたっぷりのカフェオレを楽しむ

時間こそが、

ゾンビ細胞を遠ざけ、

美肌と健康を維持する

特効薬かもしれません。

 

 

<参考: >

 

 

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2意地悪はするな、
3過去をくよくよするな、
4先を見通して暮らせよ、
5困っている人を助けよ、

 

 

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