認知症予防の最前線。
脳を衰えさせない習慣は3つ。
運動、知的活動、コミュニケーション
昨日会ったばかりの人の名前を思い出せない。
友達とのおしゃべりで何度も同じ話をしてしまう。
いつもの場所に置いたはずのカギが見つからない――。
こんなことが続いたら、
脳の衰えのサインかもしれません。
脳を衰えさせない習慣、
1つ目は運動
脳を衰えさせないためには、
3つの習慣がポイントになる、
と浦上先生はアドバイスします。
1つ目は運動です。
「運動をすると]
神経細胞を活性化させるBDNFという物質が増え
認知機能を高めるとともに、
筋力が維持されるため、
転倒や寝たきりの予防にも効果的です。
ウォーキングがおすすめですが、
歩きすぎると筋肉のもととなるアミノ酸が分解され、
かえって筋力が落ちてしまうことがわかっています。
歩数は1日7000歩までにとどめ、
スクワットなどの筋力トレーニングを
組み合わせて行うようにしましょう」
2つ目は知的活動、
3つ目はコミュニケーション
2つ目は、知的活動です。
「新しいことにチャレンジすると、
神経細胞が脳内に新しいネットワークをつくります。
このネットワークの種類が多く範囲が
広いほど脳が衰えにくくなるのです。
認知機能には、
記憶力や注意力をはじめとする
8種類があるため、
さまざまなことにチャレンジして、
まんべんなく鍛え、
脳内にネットワークを張り巡らせましょう」
3つ目は、コミュニケーション。
「コミュニケーションは、相手の声や表情、
しぐさから意図を汲み取り、
考えて答えるといったように、
脳をフル稼働させます。
買い物ついでにお店の人に話しかけるなど、
よく知らない人との会話のほうがより効果的です」