生命の起源と宇宙、 宇宙の不思議 地球は太陽系の中でも生命体が暮らす 唯一無二の惑星だ。 地球と環境が酷似している火星でも 生命体の痕跡が確認されているが、 今もなお火星で息を潜めているという 確証は得られていない。 したがって、 現時点において生命体が安全に住める 惑星は地球のみとされている。 地球にはさまざま生物が暮らしているが、 特定されているだけでも175万種に及ぶ。 そのうち、 哺乳類の数は約6000種である。 ちなみに、 この地球上に初めて哺乳類が誕生したのは 今から6600万年前。 ヒトの誕生となると、 それよりもずっと後の20万年前である。 ヒトの祖先を辿った場合、 最終的にチンパンジー(ボノボ)に行き着く。 チンパンジーやボノボは一見サルの仲間のように 思われるが、 厳密に言うと「人類猿」であり、 人間にとって最も近い存在とされている。 ヒトにおけるゲノムの塩基配列は チンパンジーやボノボのものとほぼ類似している (第四番目の塩基配列が異なるのみ)。 遺伝子的にはゴリラもオラウータンもテナガザルも、 ゲノムの塩基配列がヒトとほぼ同じであることから、 これらの類人猿とヒトとは系統的に近しい 関係にあると線化論者らは結論づけている。 そして、 今から約700~800万年前、 チンパンジー(ボノボ)とヒトは分岐し、 それぞれ独立した進化の過程を歩んでいった。 直立二本足による歩行、 複雑な言語体系は、チンパンジーやボノボから 分岐後の進化過程において編み出された ヒトならではの特徴である。 ヒトの進化の歴史を示した系図にもあるように、 ヒトはアウストラロピテクスに始まり、 原人(ホモ=エレクトス)、 旧人(ホモ=ネアンデルターレンシス)、 そして現代人の(ホモ=サピエンス)へと 進化した。 そして、 アフリカから外へ飛び出した新人は、 移住先にてアイデンティティを確立。 それが今日の民族にと繋がっている。 ヒトが進化の過程で生み出した特徴のひとつに 脳容量がある。 アフリカ大陸で誕生したとされ、 もっとも初期の人類であるアウストラロピテクスの 脳容量は450ml。 その後、 初期の原人の段階では750~800ml程度であったが、 後期には1100~1200ml程度まで成長。 旧人であるホモ=ネアンデルターレンシスで 1500mlに達した後、 現代人に通ずるホモ=サピエンスでは 顎の後退や体毛の喪失が影響し、 テニスボール1個分に相当する1350mlに 落ち着いた。 現代人の脳は同じくホモ=サピエンスに属する クロマニョン人の脳よりも縮小傾向にあることが 研究者らの調査により明らかとなっているが、 あくまでもこれは知能の低下によるものではなく、 脳が引き締まり、 効率的になった進化の過程であると 米ミズリー大学の心理学者デビッド・ギアリー 教授は言及している。 こうして、 ヒトは類人猿から文化後、 アウストラロピテクス、ホモ=エレクトス、 ホモ=ネアンデルターレンシスを経て 進化を遂げてきた。 ヒトの起源は類人猿であるという定説が 罷り通りつつある今日だが、 生命体の起源を巡っては 決着がついたわけではない。 実際、 ヒトの起源はチンパンジー(ボノボ)ではなく、 古細菌であって、 真核生物から進化した可能性を 否定できないからだ。 近年では宇宙を舞台にしたビジネスが展開 されつつある中、 宇宙的な視野から生命体の起源を問い質す 「宇宙生物学」という新たな学問が 脚光を浴びている。 「生命とは何か?」 という根源的な問いに対する答えを見出すには、 地球外の生命体にも配慮する必要がある。 そんな中で浮上したのが、 宇宙規模で「生命」を定義づける アプローチである。 今日において、 地球外知的生命体、 つまり宇宙人の存在は確認されていない。 しかしながら、 地球上の生命を形作るアミノ酸は宇宙空間でも 生成されるため、 宇宙空間に生命体が存在し得る条件は 揃っている。 地球外知的生命体の確認された暁には、 生命の起源に対する定義が 大きく揺るがされること間違いない。 1喧嘩はするな、 2意地悪はするな、 3過去をくよくよするな、 4先を見通して暮らせよ、 5困っている人を助けよ、 |