2019/7/14
|
|
地球環境に順応する地球上の生命体 |
|
地球環境に順応する地球上の生命体
![]() 近年の気候変動により、地球に住む我々人類は 生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされている。 もちろん、生命の危機に瀬しているという点では 動植物も例外ではない。 そんな中、インドネシア動物学会は国際自然保護団体、 国際自然保護連合(IUCN)と共同で実施した研究調査を 通じて、インドネシアのクタイ国立公園の熱帯雨林に存在する、 気候変動への耐性の高いとされる属種を明らかにした。 東南アジアのマレー諸島に位置するカリマンタン島 (ボルネオ島)にあるクタイ国立公園は、 世界有数の低地の熱帯雨林地帯として知られる。 世界各地の熱帯雨林は気候変動と共に縮小傾向にあるが、 ここクタイ国立公園においても同様の傾向が見られ、 もはやインドネシアのみならず、世界レベルの問題です。 クタイ国立公園の生態系は保護区域への人口流入や 狩猟機会の増大、農業用地の開拓、火災、石炭採掘 といった多様な脅威に晒されているのが現状である。 したがって、インドネシア動物学会はIUCNと共同で プロジェクトを進めるに至った。 プロジェクトに際しクタイ国立公園の他、インドネシア環境林業省、 英国のヨークシャー野生動物公園、カナダのヨーク大学など、 世界各国の緩急保護団体や研究者による協力を得た。 クタイ国立公園内に存在する原生種は約250種。 これまでも山火事や干ばつに耐えてきたインドネシアの 熱帯雨林であるが、気候変動に伴う温暖化にも適応する 能力を有する。 そして今回、比較的適応能力が高い原生種の特定に 成功した。 ![]() 今回示された2種類の原生種は、「Borassodendron」 と呼ばれるヤシの植物と、クスノキ科の常緑広葉樹 「ボルネオテツボク」。 後者については、地方では「ベンダング」や「ウリン」などの 呼称で馴染みがある。 2タイプの原生種のうち、いっぽうは一方は変化への 耐性が浮上に高い。 もう一方についてはさほど高くはないけれども、ある程度の 耐性を有している。 ゆえに、これらの原生種は自然発火が起こりやすい エリアにおいて緩衝の役目を担っている。 気候変動に伴う温暖化により、インドネシアでは 干ばつや山火事が相次いでいる。 クタイ国立公園には様々な属種の植物が密生しており、 頻発する干ばつや山火事は十分脅威となり得る。 IUCN SSCの気候変動の研究グループのメンバーである アラン・リー氏は、「気候変動への耐性を持つ原生種をあえて 選び植樹することで、公園全体における環境保護にもつながる」 とコメントした。 ![]() 東ボルネオですくすくと育っている7種類は、 気候への耐性を有すると共に、そこに生息する オラウータンにとっての重要な食料源でもある。 人間はオラウータンからすれば驚異的存在であるが、 人間が現れないエリアに植樹することで、 人間との闘争を回避可能であると同氏は見込んでいる。 以上、インドネシアのカリマンタン島での研究プロジェクトを 通して、一部の植物に見られる気候変動への耐性が示された。 しかしながら、生命体が有する気候への耐性に関する 研究例は少なく、断定するには早すぎる。 そこで、英国のサウサンプトン大学の研究グループは 最も絶滅の可能性が危惧されている地中海のコウモリ (2タイプ)を対象に、独自に生み出した新手法に基づき そのきじやくせいに関する知見をもとに、地球上の野生動物の 保護政策が練り直されることだろう。 ひとつ言るのは、全ての動植物が急激に変化する地球環境に 適応する能力を有しているとは限らないという点だ。 温暖化が原因で滅亡の危機に瀕している、もしくはすでに 滅亡してしまった動植物がこの地球上に少なからず存在する ことを忘れてはならない。 引き続きCO2排出量の削減のため、たゆまぬ努力を 断続していく必要がある。 1喧嘩はするな、 2意地悪はするな、 3過去をくよくよするな、 4先を見通して暮らせよ、 5困っている人を助けよ、
あなたなら出来ます応援しています Rupan by サロンデイレクターNao |
|