一度死んだ毛細血管は
「血液再生リハビリ」で
復活できる?!
効果的な対策は、
第2の心臓を…

第2段階までに早めの対策を
前編であげた不調に当てはまる、
また、「指つまみテスト」で思わしくない結果が
出てしまったとしても諦めることはありません。
なぜなら血流をよくすることで、
途切れてしまった毛細血管を伸ばしたり、
硬くなってしまった血管をしなやかに
若返らせることができるからです。
血管は4つの段階を経て衰えていきます。
まず第1段階は、
毛細血管の劣化による「なんとなく
体調が悪い」といった心身の不調です。
第2段階は、
動脈や静脈などの太い血管で動脈硬化が
進んで血流が停滞。
健康診断で、
血圧や血糖値、コレステロール値が
「再検査」「要治療」と指摘されるようになります。
第3段階では血管の
「石灰化」が起こり、
狭心症や慢性腎臓病のリスクが増大。
第4段階になると、
血管が詰まったり破れたりするなどして、
心筋梗塞や脳卒中、
くも膜下出血などの致命的な病気に至ります。
これらを食い止めるには、
第1、第2段階までに対策を
講じることが重要です。
私が勤める愛媛大学医学部附属病院
抗加齢・予防医療センターでは、
血流をよくするための運動や
食事のアドバイスを行っています。
特に「運動」は、全身の血流改善に欠かせません。
なぜなら私たちの心臓は、
体を動かすと血液中の栄養や酸素が
不足しないように拍数を増やして、
より多くの血液を全身に送り出す
仕組みになっているからです。
こうして活発になった血流により、
ゴースト化していた毛細血管にも
血液が流れ込みます。
運動を継続することで、
消失していた毛細血管が復活していき、
再び血液が全身に行き渡るようになるのです。
では、どんな方法が効果的なのでしょうか。
それは、股関節や太もも、
ふくらはぎなど全身の7割を占める
下半身の筋肉を刺激する運動です。
なかでも、
血液を心臓まで送り返すポンプ機能を持ち、
第2の心臓ともいわれるふくらはぎの
筋肉を積極的に動かしましょう。
次のページから、
私たちが抗加齢ドックで行っている
「血流再生リハビリ」のなかから、
レベル1「かかと上げ」、
レベル2「片足立ち」、
レベル3「ゆるジャンプ」の
3つの運動を紹介します。
ご自分の体力に合わせて、
無理なく続けられるものを毎日行うようにしてください。
これらの運動は血管力を強化するだけでなく、
筋肉量の維持や増加、
脳や内臓を若返らせる効果も期待できます。
注意点としては、
自律神経が不安定な起床直後の時間帯や、
消化のために多量の血液が胃腸に
集中している食後1時間以内は避けること。
朝、目が覚めてから30分以上、
または食後1時間以上たってから行うといいでしょう。
さらに、
規則正しい生活を心がけることも重要です。
血管の劣化を防ぐ作用がある
メラトニンの分泌や、
老廃物の排出は就寝中に行われるため、
睡眠時間は6~7時間しっかり確保します。
ほかにも、
血管の内膜を傷つける喫煙は避け、
飲酒もほどほどに。血糖値の
上昇を緩やかにするために、
豊富な食物繊維と栄養バランスのとれた
朝食を欠かさないようにしましょう。
こうした日々の積み重ねが、
血管力アップに繋がっていくのです。
全身の血流改善に挑戦!
脚の筋肉を伸縮させて静脈の血流を活性化し、
重力に逆らうように、下半身から
心臓へ血液を戻すイメージで行っていきます。
無理せず、
できる範囲で行いましょう。
途中で痛みや違和感があったら中止してください。
【レベル1】かかと上げ
1)椅子の背に両手を添えて、
両足を肩幅に開き、まっすぐ立つ。
2)両足のかかとを2秒ほどかけて
上げつま先立ちになり、
2秒ほどかけて下げる。
1分間繰り返す。1日5セットを目標に。

【レベル2】片足立ち
※転倒防止のため、
壁などのそばで行いましょう

足を揃えて立ち、
片方のひざを90度に曲げて足を上げ、
1分間キープする。
反対側も同様に行う。
1日3セットを目標に。
【レベル3】ゆるジャンプ
1)手足の力を抜き、
背筋を伸ばして立つ。
両足は肩幅くらいに開く。

2)足が床から数センチ離れる程度に跳ぶ。

3)ひざを軽く曲げて着地する。
2と3を8秒間(1秒に2回を目安に)
リズミカルに繰り返す。
5~10秒の休憩を挟みながら、
5セット行う。

※無理せず、
できる回数で行い、
徐々に増やしていきましょう
