疲れているのは体ではなく脳。
神経が乱れる更年期は
特に疲れやすくなります

最新研究が示す“疲れのメカニズム”
休んでも疲れが取れない本当の理由
最新研究から疲労の正体は脳の疲れだということが
明らかになってきました。
脳疲労のメカニズムの基本を押さえたうえで、
脳の疲れを解消するための、
日常生活で実践できる回復術をご紹介します。
「体が疲れた」と錯覚させて脳は
休息を求めるようになる
感じることはありませんか。
疲れを癒やすために温泉に出かけたり
体力をつけるために運動に励んだりしても、
かえって疲れがひどくなったという人も
少なくないでしょう。
実は疲れているのは体ではなく「脳」なのです。
厳密にいうと、
体温や心拍、血圧、呼吸、
消化吸収など体のあらゆる機能を制御し
生命を維持するために片時も休まず
働き続けている自律神経が疲弊しているのです。
脳はこれ以上、
自律神経が疲れないように「体が疲れた」
という誤情報を脳内で発し、
休息を欲するようになります。
ゆえに体をケアするだけでは
疲労を回復させることはできません。
加齢とともに疲れやすくなる一因にも
自律神経が大きく関与しています。
自律神経のトータルパワー、
すなわち自律神経機能は加齢に伴って
低下することがわかっています。

更年期になると自律神経の機能が3分の1に低下!
自律神経機能計測装置で年代ごとの
自律神経のトータルパワーを計測すると、
加齢とともに明らかに低下し、
20代から50代にかけて急速に
下がっていくことも明らかになっている。
自律神経のトータルパワーが30~35パーセント低下し、
若い頃よりも疲れやすくなります。
更年期においては、
女性ホルモンの分泌が急激に減少することで
体の器官を制御する自律神経にかかる負荷が大きくなり、
自律神経の失調をきたしやすくなります。
疲れの正体は脳の疲れだった!
疲れを感じるメカニズム
脳が誤情報を流し休息を求める眼窩前頭野は、
自律神経がこれ以上疲弊しないように
「体が疲れた」という誤情報を脳内で発信。
それを受けた前頭葉で意欲の低下が起き、
休息の欲求が生まれる。
自律神経失調症がひどくなる
更年期は疲労感も増しやすい
低下しているうえ、
更年期によって自律神経が失調しやすい
状態にあります。
そのため、
日常生活による負荷がかかりすぎると
自律神経失調症がひどくなり、
休んでも疲れが取れなくなり、
慢性的な疲労感に悩まされるようになるのです。
自律神経の働き

アクセルとブレーキが相補的に働く
自律神経は交感神経と副交感神経がそれぞれ
アクセルとブレーキの役割を果たしながら
相補的に働き、
脳機能の安定を含め、
生命維持に必要な体の
機能をコントロールしている。