地球は限界突破中。
惑星の健康診断で
明らかになった、
不健康な「地球」の姿
「もう手遅れかもしれない……」。
そう科学者が警告を発するほど、
現在の地球環境は危機的な状況に直面している。
そんななか、
今年9月に地球全体の健康状態を
診断する指標である
「プラネタリー・ヘルスチェック」の
結果が発表され、世界に衝撃を与えた。
地球の健康診断結果
「集中治療室にいるようなもの」
米メディア「YubaNet」によると、
今年9月にポツダム気候影響研究所(PIK)が
発表した報告書
「Planetary Health Check
(プラネタリー・ヘルスチェック)」は、
これまで個別に対処されてきた
環境問題を包括的に捉え、
地球全体の健康状態を診断する
という画期的な試み。
同報告書で注目すべきは、
「プラネタリーバウンダリー(地球の限界)」
という概念。
これは、
地球の安定と回復力を維持するために
人類が活動できる安全圏を示したもの。
しかし、
報告書が突きつけた現実は
決して楽観的なものではなかった。
それによると、
地球のシステムを健全に保つためにある
9つのプラネタリーバウンダリーのうち、
なんと6つがすでに限界点を超え、
7つ目も間もなく破られるという。
同研究所の所長である
Johan Rockström氏は
「地球は今、集中治療室にいるようなもの。
9つある生命維持装置のうち、
6つはすでに危険信号を発しているため、
早急な対応を取らなければ
取り返しのつかないことになる
可能性もある」と、
強い危機感を示した。
これらの問題は、
もはや一部の国や
地域だけの問題ではない。
私たちの生活に直結し、
気づけば地球全体のシステムを
揺るがしかねない危機にまで
発展しているのではないだろうか。
早急な対応を取らなければ
取り返しのつかないことになる
可能性もある」と、
強い危機感を示した。
私たちの生活に直結し、
気づけば地球全体の
システムを揺るがしかねない
危機にまで発展しているのではないだろうか。