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2024/10/6

膵臓は沈黙の臓器。 だから最も怖い…医師が教える、 「膵臓がん」の意外なサインとは

 
 
 
 
 
 
 

膵臓は沈黙の臓器。

だから最も怖い…医師が教える、

「膵臓がん」の意外なサインとは

 
 
 
 膵臓は沈黙の臓器。だから最も怖い…医師が教える、「膵臓がん」の意外なサインとは  
 
 

 

膵臓(すいぞう)は沈黙の臓器と言われており、

症状を出すことなく、

病気を進行させてしまう臓器です。

 

膵臓がんは症状が出にくいからこそ、

その初期症状に早く気づくことが大切です。

医師が解説します。

 

 

膵臓がんはなぜ怖いと

言われるのか

 

膵臓(すいぞう)がんとは、

膵臓に発生する悪性腫瘍のことであり、

 

その9割以上は膵臓でつくられる

膵液の通り道となる膵管から

発生すると言われています。

 

 

膵臓がんは疫学的に60歳以上の

中高年の男性に多く見られる疾患であり、

 

近年では発症率が上昇している病気です。

 

主に喫煙習慣や肥満など生活習慣の乱れが

膵臓がんの発症要因になっており、

 

その他にも遺伝によるもの、

 

あるいは慢性膵炎や糖尿病などを

罹患することによって二次的に発症リスクが

増加することが判明してきています。

 

 

膵臓がんの明確な発症メカニズムは

いまだに解明されていませんが、

 

近年における数々の研究によると

特定の遺伝子変異が膵臓がんの発生や

発症に大きく関与していることが

少しずつ分かってきています。

 

 

例えば、

同じ家系内に膵臓がんの発症者がいる

場合には遺伝的に膵臓がんを

発症しやすいことが知られてきています。

 

 

膵臓という臓器は腹部の

背中側に位置しており、

 

万が一膵臓がんを発症しても

初期段階では自覚症状が乏しく

発見されにくい疾患と言われています。

 

 

膵臓がんは早期から周囲の組織を

破壊しながら進行していくため、

 

腹部や背部の疼痛症状

食欲不振などの症状

 

現れて検査を受けた段階では

すでにかなりステージが進んだ状態である

場合も決して少なくなく、

 

発見された時点で手術切除が

可能なケースは稀です。

 

 

膵臓がんの中でも切除可能がんは

予後が良好であり、

 

腫瘍径が小さくてStage分類が低く

進行度が乏しくなるにつれて

5年生存率が高くなることが報告されています。

 

 

膵臓がんのサイン

 
 

膵臓は胃の背面後部に位置しており、

その長さが約20cm程度の

左右に細長い臓器であり、

 

その膵臓の中心部を貫いて

網目状に走行している

管構造を膵管と呼称しています。

 

膵臓にできるほとんどのがん疾患が

この膵管細胞に生じる「膵管がん」

であると考えられており、

 

通常では「膵臓がん」は

膵管がんのことを意味していることが

多いです。

 

 

膵臓がんの初期段階では

自覚症状がほとんど乏しく、

 

通常の健診などでは容易に

発見することが困難である病気のために、

 

膵臓がんと診断される際には、

かなり病期が進行した状態であると

認識されています。

 

 

初期は自覚症状がないものの、

膵臓がんの病状が進行すると、

以下の症状などが出現すると言われています。

 

 

  • 腹痛
  • 腹部不快感
  • 食欲不振
  • 体重減少
  • 尿の色が濃い
  • 黄疸(身体や白目が黄色くなる)
  • 全身掻痒感
 
 

予兆を自覚した時にすべきこと

 
 

膵臓の悪性腫瘍ははっきりした

発症メカニズムが現在でも解明されておらず、

 

膵臓がんに確実にならないための

予防策は存在しません。

 

 

また、

遺伝性や家族性の関与があることから

絶対的に発症リスクを軽減させるような

対策そのものは確立していないのが現状ですが、

 

本疾患は慢性膵炎や糖尿病、

喫煙習慣、肥満などが

発症リスクとして判明しています。

 

 

したがって、

これら一つ一つのリスクファクターを

減らすことが膵臓がんを予防する事にも

繋がっており、

 

日々の食生活、運動、

喫煙などの生活習慣を見直すと同時に

慢性膵炎や糖尿病を仮に発症した際は

適切な治療を実践することが

重要な観点となります。

 

 

万が一、

腹痛、背部痛、食思不振、嘔気、嘔吐、下痢、

体重減少、黄疸など膵臓が悪い

症状に該当している際には、

 

膵臓がんなどを早期発見して速やかに

治療開始することで、

 

症状進行の抑制や

合併症予防が期待できます。

 

 

腹部症状を中心として心配な

症状が続いている方は、

 

消化器内科など早急に

専門医療機関を受診して

相談するように心がけましょう。

 

 

膵臓がんの治療

 
 

膵臓がんの治療には、手術、薬物療法、

放射線治療、緩和ケアがあります。

 

 

がんが切除できる場合は、

手術のみ、もしくは手術と薬物療法、

 

放射線治療を組み合わせた治療

(集学的治療)を行います。

 

 

がんを切除できない場合は、

主に薬物療法や薬物療法と

放射線治療を組み合わせた治療を行いますし、

 

がんの進行の状態によっては、

緩和ケアのみを行う場合があります。

 

 

実際の治療法は、

がんのステージ分類などを含めて

病状進行の程度に基づいた

標準治療を基本として、

 

本人の希望や生活環境、

年齢を含めた体の状態などを

総合的に検討し、

専門医と話し合って決めていきます。

 

 

<参考: 甲斐沼 孟

 

   

 
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