「転ばない」ための“筋トレ”メニュー。 いますぐできるシニアの転倒防止策/


2024/9/22

「転ばない」ための“筋トレ”メニュー。 いますぐできるシニアの転倒防止策/

 
 
 
 
 
 
 
 

 

“筋力”を鍛えて転倒を防ぐ

 
 

「転倒というと、

すっ転ぶイメージがあるかもしれませんが、

明確な定義はありません」

 

 

そう語るのは、

リハビリテーション科医として、

多くの高齢者に寝たきり予防法を

伝えてきた安保雅博さんです。

 

 

「年齢を重ねることで起きる

体の機能低下によって、

 

歩いていてつまずいたり、

立ち上がろうとして転んだり。

 

日常の何気ない動作で転倒してしまうのです」

 

そこで、

転びにくい体づくりに必要な筋力をアップする

トレーニングを教えてもらいました。

 

 

「バランスを崩しやすくなったら始めどきです。

 

どれも続けやすいトレーニングですので、

まずは2カ月続けてみてください。

 

若い方はぜひ親御さんに勧めていただき、

何歳になっても元気に歩ける、

転ばない体をめざしましょう」

 

 

 

画像: “筋力”を鍛えて転倒を防ぐ

 

 

 

転びづらくなる筋トレメニュー 01


ちょっと大股歩き

 
 
 
画像: 転びづらくなる筋トレメニュー 01 ちょっと大股歩き

 

 

筋力をアップするウォーキングの秘訣は、

いつもより2~3cm歩幅を広げて大股で歩くこと

 

 

また、だらだらと歩くのではなく、

脇に軽く汗をかくくらいの早足で。

 

 

骨に刺激が加わるので、

骨粗鬆症や転倒時の骨折予防にも

効果を発揮します。

 

 

10分くらい、

6,000歩程度を目安に、

毎日続けることをおすすめします。

 

 

転びづらくなる筋トレメニュー 02


椅子上クロス行進

 
 
 
 
 
画像: 転びづらくなる筋トレメニュー 02 椅子上クロス行進

 

 

 

歩行時、腕を振って体をひねることで前に進みます。

年齢を重ねると腕を振らなくなりますから、

この練習をすることで歩き方が安定してきます。

 

 

手は軽く握り、

肩甲骨を動かすように後ろに腕を振ります。

 

 

併せて体のひねりを意識しながら、

後ろに振っている腕と反対側の足を上げる

運動効果が高まります。左右30セットずつ。

 

 

転びづらくなる筋トレメニュー 03


足指タオルたぐり寄せ

 
 
 
 
 
画像: 転びづらくなる筋トレメニュー 03 足指タオルたぐり寄せ

 

 

 

歩くときは、足の指で床をしっかりとらえ、

体を前に押し出すことが大切。

 

そこで、足指と足の裏を鍛えるトレーニングを。

 

 

かかとを床につけて、

足指でタオルを少しずつたぐりよせます。

 

足指でつかんでは離し、

つかんでは離し、を左右5回ずつ。

 

タオルはどんなものでもかまいません。

 

扁平足対策にもおすすめです。

 

転びづらくなる筋トレメニュー 04


ゆっくり座ってゆっくり立つ

 
 
 
 
 
画像: 転びづらくなる筋トレメニュー 04 ゆっくり座ってゆっくり立つ

 

 

 

椅子を利用したスクワットのような運動です。

 

足は肩幅程度に開き、

背筋を伸ばして椅子に浅く座り、

腕は胸の前で組みます。

 

 

足の位置をかえずに上体はやや前傾、

背筋は伸ばしたまま、

ゆっくり5秒かけて立ち上がり、

5秒かけて座ります。上下10回を目安に。

 

 

主に太もも、

背中の筋肉が鍛えられ、

バランス感覚もよくなります

 

 

 

<参考:東京慈恵会医科大学附属病院副院長・安保雅博さん

 

   




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