2024/8/26
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“発がん性物質”PFASへの対応を ミネラルウォーター「主要ブランド46本」に 一斉調査! |
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“発がん性物質”PFASへの対応をミネラルウォーター「主要ブランド46本」に一斉調査!安全チェックで「三ツ星」を獲得した商品とは…水道水の“汚染”に続き、 国産のミネラルウォーターからもPFASが 検出されたことが話題になっている。 発売元にヒヤリングを実施し、対策の 有無などについての回答を集計。 そこから見えた安全性の高いブランドとは。
「永遠の化学物質」とも呼ばれる PFAS(ピーファス)汚染の実態が 明るみになりつつあり、波紋を広げている。
全国の河川や地下水などの水源地で、 国の定める暫定目標値よりも、 はるかに高い濃度のPFASが、 相次いで検出されているのだ。
一度でも体内に入れば、 臓器などに蓄積し、
排出するには約40年もの時間がかかるという 試算もある中、
「腎臓がん」をはじめ「脂質異常症」や「免疫不全」、 「胎児・乳児の発育低下」など、
様々な健康リスクまで指摘されている。
中でも、PFOS(ピーフォス)、 PFOA(ピーフォア)と呼ばれる2つの 化学物質は特に有害性が高いとされ、
国際条約の規制対象で、 日本でも輸入や製造が禁止となっているのだ。
欧米では既に「PFASゼロ」に向けて 動き出しているというのに、 我が国では生活の至る所にPFASがありふれていて、
最も摂取リスクの高い水道水においても、 “暫定の目標値”が設定されているだけで、 法的な義務をともなう基準はいまだない状態だ。
市は「商品名は非公表」その最中、 衝撃的なニュースが飛び込んできたのは この7月のこと。
朝日、読売の両新聞が、 「神戸で製造されたペットボトルの ミネラルウォーターから PFASが高濃度で検出されていた」と伝えたのだ。
兵庫県明石市議会の辻本達也議員(共産党)が、 神戸市への情報公開請求を行った際、
同市内で製造されたミネラルウォーターが PFASで汚染されていたことを示す公文書の存在に、 気づいたのだった。
県の公文書によると、 昨年に市が問題商品の水源を調査したところ 高濃度のPFASを検出。
業者が対処し今年1月には汚染を改善したという。
ゆえに市は商品名や製造業者を非公開としたが、 一件落着といえるのか。
当の辻本議員に聞くと、 「改善されるまでの間に、 問題となったミネラルウォーターを 飲んでしまった方々は 大勢いる可能性があるわけです。
実際、自分が飲んでしまったかもしれないと 不安になった方からの、 小売店への問い合わせが殺到しています。
人の生命、健康にかかわるテーマですから、 行政が非公開とするのはおかしいと思います」
安全なミネラルウォーターは昨年、国内で生産されたミネラルウォーターの量は 4年連続で過去最高を記録。
市場規模は20年前の3・4倍で 初の4000億円を突破した。
生活必需品といっても過言ではないだけに、 PFASの有無は重大な関心事である。
そこで本誌は、ミネラルウォーターを扱う 主要メーカーへ一斉取材を敢行。
大手スーパーやコンビニ、 通販などで売れ筋とされる 46本の製造元に質問状を送付し、 PFASの濃度を検査しているか、 検査結果の具体的な数値、 最新の検査日や頻度を尋ねた。
届いた回答を、 「三ツ星チェック」として4段階評価 (星がつかない商品もあり)でまとめている。
今回「三ツ星」に値すると評価できたのは、 「温泉水99」「天然活性水素水 日田天領水」 「霧島天然水 のむシリカ」など、 計5つの商品のみだった。
例えば、「天然活性水素水 日田天領水」 の回答は以下の通り。
〈PFASに関する検査を実施しております。
2023年4月3日採水の検査結果で、 PFOSは2.5ng/L未満、 PFOAは2.5ng/L未満であることを確認しております。〉
PFAS問題に詳しい科学ジャーナリストの 植田武智氏が解説する。
「三ツ星の企業は、 各社1リットルあたり5ナノグラム未満の 検査結果だったと回答しています。
これは検査の際、 ほとんどPFASが出てこなかったと推定できますので、 一定程度しっかり管理された ミネラルウォーターだと言えると思います」
安全性が高いとされるその他の「三ツ星」商品や、 逆に星がつかなかった“要注意商品”など、 46本の回答の全文を 「三ツ星チェック」としてまとめた。
<参考: >
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