- 運動が健康に良いことは誰もが知っていることだが、
- 十分に運動をしていない人は多い。
- 長寿の専門家であるマイケル・ロイゼン博士が、
- 忙しいスケジュールの中でどのように運動をしているかを語った。
- 彼は1日1万歩を達成するために、
- ウォーキングデスクを所有し、
- 職場から1マイル離れた場所に自分の車を駐車している。
自分の年齢を20歳若返らせたという
長寿の専門家である多忙な医師が、
健康を維持するための時間を
どのように見つけているかを
Business Insiderに語った。
クリーブランド・クリニック
(Cleveland Clinic)の主任健康管理責任者で、
長寿に関する著書もあるマイケル・ロイゼン
(Michael Roizen)博士(78)は、
自身の「生物学的年齢」
(専門家の間でも意見が分かれている概念)は
57.6歳だと主張している。
定期的な運動は彼の健康習慣の重要な一部分だ。
最大限の筋力やフィットネスを達成できるほどの
運動はしていないものの、
可能な限りウォーキングをし、
毎週数回は集中的なエクササイズこなしていると
彼は話している。
ということが研究結果でも分かっている。
これは国立衛生統計センター
(National Center for Health Statistics)によるもので、
政府が推奨する毎週最低150分の
中強度の運動をしていない大多数の
アメリカ人にとっては歓迎すべきニュースかもしれない。
運動を妨げている最大の要因の一つは、
人々に時間がないことだからだ。
下に紹介するのはロイゼン博士が
実行している1週間の運動スケジュールだ。
週3回の有酸素運動
ロイゼン博士は週に3回、
必ずトレッドミルやエクササイズバイクで
48分間の有酸素運動を行っている。
彼が48分間という数字を選んだのは、
かつてスカッシュをしていた時間と同じであり、
またスカッシュができるくらいの
体力をつけたいからだという。
ロイゼン博士はこれを水曜日の夕方、
土曜日、日曜日に行っている。
社交行事などで運動ができない場合は、
別の日に行うようにしている。
メイヨー・クリニック(Mayo Clinic)によると、
有酸素運動には心臓病、高血圧、
2型糖尿病のリスクを軽減し、心臓を強化し、
気分を改善するなど
ロイゼン博士は1日1万歩を目標にして、
できるだけ歩くようにしている。
彼は1日中動き続けるために、
オフィスで仕事をするときはトレッドミル・デスク
(ランニングマシンを組み合わせたデスク)を使っている。
また彼は職場から1マイル(約1.6km)離れたところに
自分の車を駐車しており、
通勤中に2000歩を稼ぐようにしている。
1日の終わりまでに目標を達成できなかった場合は、
トレッドミルやエアロバイクに乗って1万歩を達成する。
よく言われる「1日1万歩」という目標は、
日本の歩数計会社のマーケティングに由来するものだが、
ウォーキングには多くの健康上のメリットがある。
学術雑誌「ジェロサイエンス(GeroScience)」
に掲載された2022年の研究によると、
週5日30分の早歩きは、
心血管疾患と2型糖尿病のリスクを低下させ、
精神的な幸福感を高め、寿命を延ばすという。
最近の研究によると、
1日1万歩に達することができなくても、
1日500歩余分に歩くことで、
寿命が延びる可能性があることが分かったという。
週2回のウェイトトレーニング
ロイゼン博士は、
週3回の有酸素運動のうち2回の後に、
ウエイトトレーニングを行っている。
彼によると、
ウェイトやマシンなどの
筋肉をつけ、寿命を延ばすのに最適だという。
「ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・スポーツ・メディシン
(British Journal of Sports Medicine)」
に掲載された2022年の研究では、
毎週30分から60分のレジスタンス
トレーニングを行うことで
総死亡リスクが17%、
心血管へのリスクが18%、
がんの発症リスクが9%低下している。
同様に「ヨーロピアン・ジャーナル・プリベンティブ・カーディオロジー
(European Journal of Preventive Cardiology)」
に掲載された2019年のメタ解析では、
週1回から2回のレジスタンストレーニングは、
総死亡リスクを低下させる可能性が示されている。