脳が活性化されるのはどっち?
認知症予防には褒められるより、
褒めるほうが有効!?
ちょっとおかしいという異変に気づいたら、
認知症へ進む前にUターンできるチャンス!
認知症の分かれ道で、
回復する人と進行してしまう人の違いは何なのか。
40年以上、
認知症の予防と研究に関わってきた
認知症専門医の朝田隆さんによる
著書『認知症グレーゾーンから
Uターンした人がやっていること』から
一部を抜粋・編集し、
健康な脳に戻るためのヒントを紹介します。
ほめられるより、ほめたほうが、
脳は活性化する
「より脳を活性化させるほめ方」とは?
人からほめられると、
誰でもうれしくなりますよね。
ほめられることで「やる気」や「幸福感」を生み出す
脳内ホルモンのドーパミンが分泌され
やすくなると考えられています。
さらに注目すべきは、
自分がほめられるより、人をほめたほうが、
脳が活性化するということです。
人をほめると、
脳内に前出のオキシトシンが分泌され、
人に対する親近感・信頼感が増すとともに、
自分自身の幸福感も得られることを、
脳生理学者の有田秀穂先生が
著書の中で述べられています。
自分のことより、
他者のために力を尽くすことを「利他」と呼び、
人をほめることも利他に相当します。
では、ここで質問です。
ただほめるよりも、
「より脳を活性化させるほめ方」とは?
答えは、相手の内面をほめること。
一般的に、
人をほめるときは、
容姿やファッションセンスなど、
外見的なことが多いでしょう。
ですが、
相手の努力や信条、
真心などを評価するようにするのです。
そのためには、単なる〝おべんちゃら〟ではなく、
しっかりと人間観察をして、
適切にほめる力を身につけなければなりません。
常に脳をフル稼働させておく必要があり、
これが脳の活性化につながります。
適切に正しくほめることができれば、
相手も気持ちがいいですし、
自分の脳トレにもなる。
まさに「情けは人のためならず」で、
人をほめることは、
めぐりめぐって自分の利益にも
つながるということです。
これを「互恵」といいます。
ただ相手をほめろと言われても、
何の見返りもなく、
他者に力を尽くし続けることは、
それこそ仏様でもないかぎり、無理です。
持続的に「利他」を行うには「互恵」が不可欠で、
そのほうが相手にとっても助かります。
お互いにほめ合うことこそ、
認知症対策の理想。
「善は急げ」ともいいます。さっそく、
この本を閉じたら、誰かをほめてみてはいかがでしょう。
ご主人、奥様、親御さん、子ども、孫、友人、同僚……。
どこをどうやってほめようか。
そう考えるだけで、きっとわくわくしてきます。
☆ ☆ ☆
いかがだったでしょうか?
「おかしい」と感じてから
専門の医療機関を受診するまでに、
何と平均4年かかるというデータもあるそうです。
その間に、
認知症の症状はどんどん進行していってしまいます。
認知機能をセルフチェックし、
正しい生活習慣を身につけるためのヒントが詰まった
一冊『認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること』。
ぜひ書店でチェックしてみてくださいね。
<参考:著者/朝田 隆認知症専門医>
1喧嘩はするな、
2意地悪はするな、
3過去をくよくよするな、
4先を見通して暮らせよ、
5困っている人を助けよ、
あなたなら出来ます応援しています
Rupan by サロンディレクターNao