中枢神経の基本情報
まずは、
中枢神経とはなにか、
どのような役割をしているのか
について解説していきます。
中枢神経とは?
中枢神経は大脳、小脳、間脳、中脳、橋、
延髄といった「脳」と「脊髄」から構成されています。
脳は思考、行動、記憶、感情などを
司る器官で、
ヒトの体を動かすときに司令を出しています。
一方の脊髄は多くの髄節に分かれていて、
脳と体のすみずみをつないでいる神経の束です。

ここではスポーツ時の神経の動きの例として、
ボールを投げるときの神経の動きを紹介していきます。
【1】目から入ってきた情報が末梢神経を通って、
中枢神経(脳)に伝わる。
【2】脳は伝わってきた情報をもとに
「ボールを相手に投げる」という司令を出す。
【3】末梢神経を通じて司令が筋肉に伝わり、
相手にボールを投げる。
怪我や病気と神経
神経の怪我や病気には、
さまざまなものがあります。
ここでは、
代表的なものを2つご紹介します。
神経の怪我で代表的なものが
「脊髄損傷」です。
脊髄損傷とは、
交通事故やスポーツなどによる怪我などで
脊髄が傷ついた状態のことをいいます。
脊髄が傷つくと、
感覚機能や運動機能に障害が起こる
可能性があります。
また首から下の体が動かせなくなったり、
体温調節がうまくできなくなるという症状もあります。

神経の病気で代表的なものは
「自律神経失調症」です。
自律神経失調症は、
自律神経のバランスが崩れてしまい、
体の器官がうまく働かなくなり
さまざまな症状が出ます。
たとえば体が疲れやすい、
不眠、頭痛・めまい、不安、集中力がない、
のどがつまる、汗が出ない、腹痛などです。
おもな原因はストレスや食生活の乱れ、
睡眠不足などといわれています。
神経はデリケートなものですから、
正しい生活習慣を身に着け、
日頃から行動には十分注意し、
怪我をしないようにすることが大切です。
未来の神経医学の可能性
前述した脊髄損傷は、
根本的な治療法がいまだにありません。
しかし昨今の研究では、
iPS細胞を用いた脊髄再生医療が実現する
可能性があるといわれています。

iPS細胞は、
細胞を培養して人工的に作られた
多能性幹細胞のことです。
2006年に京都大学の山中伸弥教授らが
世界で初めて作製に成功。
その功績をたたえ、
2012年にはノーベル医学・
生理学賞を受賞しました。
このiPS細胞は、
再生医療や薬の研究に役立つ
可能性が高いといわれており、
経医学にも役立つ未来が期待できます。
自立神経を整える方法
自律神経は、
自分で整えることができます。
次の生活習慣を心がけてみてください。
●生活リズムを整える
●ストレスを溜めないように、発散方法を用意しておく
●3食バランスのよい食事を心がけ、暴飲暴食しない
●ストレッチやヨガ、ウォーキングなどのゆったりとした運動を習慣づける
●6〜7時間の睡眠時間を確保する
●日差しを浴びて体内時計を整える
中枢神経・末梢神経の連携で体が動く

体に命令を出す司令塔の「中枢神経」と、
外部からの情報を中枢神経に届け
司令を体に伝える伝達係の「末梢神経」。
これらが体の中でどのように
情報が伝達されるのか、
そして体がどのようにして動くのか
理解できたでしょうか。
この2つの神経がなければ、
正しく体を反応させ、動かすことができません。
中枢神経・末梢神経は、
それくらい重要な役割をもつ神経なのです。
重要な役割をもつ脊髄や神経を傷つけると、
体をうまく動かせなくなったり、
機能しなくなってしまいます。
そのようなことにならないよう、
自律神経を整えて怪我のないように
生活していきましょう。

脊髄の位置と構造 整体や
カイロプラクティックなどで出てくる「脊髄(せきずい)」。
からだの大切な部位ということはわかっていても、
具体的にどこ...
