人間の脳は数字の4と5を
処理する方法が異なると判明
人間は4つまでであれば
一目で数えることができますが、
それよりも多い数になると数えたり
推測したりする必要があるといわれています。
人間には物の数を処理する2つの
異なるシステムが備わっていると、
エバーハルト・カール大学テュービンゲンと
ボン大学病院の研究チームが発表しました。
Distinct neuronal representation of small and large numbers in the human medial temporal lobe | Nature Human Behaviour
https://www.nature.com/articles/s41562-023-01709-3
Nerve cells can detect small numbers of things better than large numbers of things — University of Bonn
https://www.uni-bonn.de/en/news/164-2023
例えば以下の写真に写っているリンゴは、
数えなくても一目で「4つ」と数えることができます。
しかし、以下の写真の場合だと一目見るだけで
個数を把握することはできず、
リンゴを数える作業を頭の中で行う必要があります。
人間は4つ以下は一瞬で把握できるものの、
5つ以上になると数える必要があるということは
これまでにも知られていましたが、
なぜそのような現象が起きるのかについては
完全に解明されていませんでした。
「人間の脳内には数を処理するシステムが
複数存在している」という仮説が
これまで提唱されていましたが、
実証はされていませんでした。
しかし、2018年に発表された論文では、
人間の脳には数に対応した
ニューロンが存在しており、
特定の神経細胞が特定の数に反応して
選択的に反応することが示されました。
そこで研究チームはこの現象について
検証するため、
てんかん治療のために脳手術の準備をしている
17人の患者を集めました。
患者には治療の一環として、
脳の側頭葉に微小な電極が埋め込まれているため、
脳活動を測定することが可能です。
研究チームは患者たちにコンピューターの
モニターを見せて、
さまざまな数のドットが0.5秒間だけ表示させた上で、
「今見た画面に写っていたドットは
奇数個だったか偶数個だったか」を尋ねました。
その結果、
患者はドットが4つ以下の場合は迅速かつ正確に答え、
間違うことはなかったそうです。
しかし、
表示されたドットが5つ以上だった場合、
答えが遅れたり間違えたりするケースが増加したとのこと。
患者のニューロンの反応を調べたところ、
特定の数に反応するニューロンはもう少し小さい数、
あるいは大きい数に対しても少し
反応することが判明しました。
例えば7という数に反応するニューロンは、
6や8にも反応するものの、
7に反応する時よりも反応が弱いそうです。
また、
5や9に対してはもっと反応が弱くなるとのこと。
一方で、
研究チームは、
人間が数を処理する方法について
さらなる研究を進めていくと述べており、
将来的に一部の人が生まれつき数の理解が
苦手である理由が解明される
かもしれないとしています。
<参考:>
1喧嘩はするな、
2意地悪はするな、
3過去をくよくよするな、
4先を見通して暮らせよ、
5困っている人を助けよ、
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