心臓は自発的に動ける唯一の臓器


2023/9/18

心臓は自発的に動ける唯一の臓器

 
 
 
 

1日で約10万回、

一生で30億回拍動する

体が大きい動物ほど寿命が長い

 

心臓が1日に何回動いているのかは、

1分間の脈拍を数えることで知ることができます。

 

成人では1分間に約70回動いているので、

単純に計算しても1日で約10万回、

1年では約3650万回、

人生80年で計算すると、

心臓は一生で30億回近くも動くことになります。

 

多くの動物は一生に打つ脈拍の数が同じといわれ、

1分間の脈拍の数は体の大きな動物ほど少なく、

小さな動物ほど多くなります。

 

たとえば、

ゾウの脈拍数は1分間に約25回で寿命は約60年。

 

ハツカネズミの脈拍数は1分間に

約550回で寿命は約3年です。

 

このため、

体の大きい動物ほど寿命が長いといわれていますが、

ヒトなどの例外もあります。

 

 
 
 

心臓は血液を肺と全身に循環させる

ポンプの役目を果たしています。

 

大人の心臓は1分間に約5~6リットル、

1日で約7000リットル以上の

血液を体中に送り出しています。

 

安静時に送り出す血液量は、

1回の拍動(はくどう)で約70~80ミリリットル。

 

激しい運動をしたときは回数が増え、

1分間に200回以上、

約25リットルの血液を送っていることになります。

 

また、

脈拍は、怖い思いをしたり、

緊張したときにも増えます。

 

心臓がドキドキするのは、

自律神経が心臓のリズムを刺激するからです。

 

心臓は神経を通さずに自発的に動ける臓器です。

 

理由は、

心筋の各細胞に規則正しく

脈拍する性質が備わっているため。

 

こうした性質が働くので、

心臓は体から取り出されてもしばらくのあいだ動きます。

 

 

血液を循環させるポンプのはたらき

心臓がつくる血液の流れ

 
 

心筋が収縮したりゆるんだりすることで、

血液が出し入れされている。

4つの弁が働き、血液は逆流しない。

 

拍動のしくみ『眠れなくなるほど面白い 図解 解剖学の話』

 
 

<参考:坂井 建雄>

 

 

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