地球と火星、宇宙の不思議
火星は太陽系第4惑星であり、
地球の次に位置する惑星である。
火星は我々地球人にとっても
欠けがえもない存在であり、
我々地球人の心の拠り所となっている
ローマ神話や古代中国の五行説の
誕生とも深い関わりを持つ。
そんな火星は約2年に一度のペースで
地球に接近しており、
接近時には地球・火星の距離は
約6210万キロメートルまで縮まる。
2020年は火星が地球に接近する年
ということもあり、
赤く光輝く火星を一目見ようと天体
ファンの間で熱視線が注がれている。
太陽系には全部で9つの惑星が存在するが、
中でも火星と地球は実に似た者同士である
と言われている。
火星の自転周期は地球とほぼ同じである。
火星の北極や南極にも大量の水(と言っても
ドライアイスであるが)がある。
火星には海や湖や山もある。
以前より水が流れていたとされる痕跡により
海の存在が示唆されていたが、
2018年7月25日、
米科学誌「Science」に幅20キロメートル
にも及ぶ湖の存在が報告されている。
世界最高峰の山であるエベレストの
標高は8848メートルであるが、
火星で最も高いオリンポス山はエベレストを
さらに上回り、
その標高は2万メートルほどである。
だらに火山として活動していた山もあり、
温泉が湧き出ていたとする証拠もある。
2016年のロザリンド・フランクリンの
打ち上げでは太陽の紫外線により
死滅した生命体らしきものの残骸が
発見されている。
これほどまでに地球と環境が似ているわけで
あることから、
火星で今も尚息を潜める生命体の存在が
確認される日も近いかもしれない。
火星と言えば、イギリスのSF作家の
H・G・ウエルズ氏の人気小説を原作に
描かれた2005年公開映画「宇宙戦争」
と言ったイメージを抱いている人も
少なくないだろう。
残念ながら、
地球上のわれわれ人類の
ような知的生命体については観察されていない。
なんと言っても、火星に対せる第一印象は
「赤い」この一言に尽きるだろう。
では、
火星が赤く見えるのはなぜだろうか?
火星の表面は赤い土や岩で覆われており、
赤く見えるのはこのためである。
鉄が錆びると赤くなるが、
火星の表面を覆う土はヘマタイトと呼ばれる
赤鉄鋼の鉄の酸化物、
いわゆる鉄さびを主要成分とする。
火星ではサハラ砂漠のような砂嵐が
しばしば観測されており、
舞い上がった赤い砂により、
空は瞬く間にピンク色に染め上がる。
火星にも以前地球と同様、
その表面を覆う大気が存在していたが、
太陽風と呼ばれる太陽からの爆風により
大気が吹き飛ばなされてしまったのだ。
現在は薄いCO2の層により覆われるのみで、
毎秒100秒の割合で宇宙空間に放出されて
いることがNASAにより報告されている。
我々の地球の唯一の衛星である月であるが、
火災と同様、赤鉄鋼の土が確認されている。
鉄が錆びるには、酸素と水が必要だ。
しかしながら、
月にはかって水が存在したという
示唆されているものの、
酸素は殆どないため、
火星と同様の現象が月でも起きているとは
到底考えられない。
ただ月が地球と太陽との間にある時、
すなわち満月の状態にある時、
月の表面の一部が地球の磁気圏により
遮蔽され、
地球上の酸素の一部が月へ運ばれるという
例外的なケースが以前報告されている。
そこで浮上するのが、
その偶然が重なり、
赤鉄鉱が形成されたとする可能性だ。
とはいえ、
地球からの酸素が届きづらい月の裏側でも
赤鉄鉱が確認されており、
月で起きている不可解な現象を巡っては
最終的な結論は得られていない。
しかし、月のクレーターにおける水を
詳細に調べることで、
そのヒントが見つかるかもしれない。
1喧嘩はするな、
2意地悪はするな、
3過去をくよくよするな、
4先を見通して暮らせよ、
5困っている人を助けよ、