納涼祭、怖い話 !! 第3話、第4話


2019/8/9

納涼祭、怖い話 !! 第3話、第4話

納涼祭、怖い話 !!  第3話、第4話

 
 
 
 
第3話 DエリアのK子さん
 
 
聞けば誰でも分かる、かなり有名なレジャー施設なので
実名は伏せます。
 
そのレジャー施設のバックヤードは複雑な迷路のように
なsっており、社員でも迷うことがあるほど広大なものに
なっています。
 
大きく言うとAエリア・Bエリア・Cエリア・Dエリアに分けられて
いますが、Dエリアは機械室や倉庫が多く、
一般の社員はあまり行かない場所になっています。
 
そこでこんな噂が立っていました。
 
「オープン当初、Dエリアに行った女子社員のK子さんが迷子になり、
そのまま行方不明になった」
 
「Dエリアを歩いていたら、数年前に
行方不明になったはずのK子さんとすれ違った」
 
 
私は総務なので、いつもはBエリアにいて、Dエリアなんて
絶対に行くことはないと思っていたのですが、ある時、
 
上司からインターネットの一斉加入の関係で電話線の
状況を知らせてほしいとかで、
 
業者の方と一緒にですが、そのDエリアに行く羽目になりました。
 
少し怖かったのですが、いい大人が噂話を鵜呑みにするわけにも
いかず、毅然とした態度で業者さんを案内したのを覚えています。
 
電話回線のチェックも終わり、帰ろうとした時に業者さんが
「ありがとうございます、僕、表から帰るんで、ここで失礼します」
 
と言ってお客様が楽しんでいるレジャー施設の方からサッサッと
帰って行ってしまいました。
 
確かにその方が近道だったので何も言えず、入館証だけ預かり
見送りました。
 
私は規定で必要以上に表には出られないので、仕方なく
一人でDエリアを歩くことに・・・
 
 
Dエリアは一人で歩くと不気味でした。
 
蛍光灯はずっとついているのですが、その鈍く光る感じが
なんとも不気味でした。
 
私は迷わないように確認しながら帰ったのですが、
今から思っても不思議なのですが、いたずら心に
 
「ちょつとだけ冒険してみよう・・・」などと思ってしまったのです。
正しくは右に行くところを左に、上に上がるところを下に・・・
 
行ってみました。
 
この程度なら迷わず戻れる、そう過信していたのです。
案の定、私はみるみるうちに同じような扉、同じような廊下に
迷ってしまいました。
 
もう表にも出られず、元来た順路など分かるはずもなく、
ぐちゃぐちゃな思考回路に陥ってしまいました。
 
40分くらい迷って途方に暮れていた時、嬉しいことに前方から
一人の女子社員が歩いてきました。
 
私は藁にもすがる想いで「すみません、迷ってしまったのですが、
案内してもらえますか?」と声をかけました。
 
これはここではアリの話で、社員なら合言葉みたいになっている
感じなので別に変なことではないのです。
 
でもその人は真っ直ぐ前を向いたまま無表情で私の声は
聞こえて内容でした。
 
なにも答えず目を見開いたままコッコッと長い廊下を歩いて
行ってしまいました。
 
少し外人風の大柄な女性・・・
 
ネームプレートには木村と書いてありました。
 
結局、私は偶然、通りがかった男性社員に助けられたのですが、
あの時すれ違ったあの女性がK子さんだったのでしょうか・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 第4話  心霊スポット オフ会
 
 
ある日、オカルト好きのコミュニティサイトを見つけた、
 
幽霊とか超能力とか、そういう話で盛り上がり今度、皆で
心霊スポット巡りをすることになった。
 
参加者は4人、サイト上では20人くらいはいたが、オフ会となると
こんなもんだろう。
 
主催者が車を出して某県の心霊スポットを3ヶ所、回った。
廃墟とか祠とか行ったが特に問題はなく、楽しくスリルを味わえた。
 
しかし問題が起きたのはその後日、
 
主催者のT君の具合が悪くなったのだ、
 
T君は祟りだと思っていて、今度の日曜日におはらいに行くそうだ。
だけど悪いことにT君だけではなく、一緒にいた俺たちにまでその
祟りはついてきていて、
 
できればT君と一緒におはらいを受けてほしいと、
依頼した僧侶から言われたそうだ。
 
迷ったが、お金はかからないというので同行することにした。
連れていかれたのは立派な寺院、
 
お堂に通され僧侶のおはらいが始まった、と言っても、
なにやら長いお経のようなものをずっと聞かされて、
 
最後に水みたいなものを軽く頭に振りかけられ終了。
僧侶は「これで祟りはなくなりました」と言って、
 
そこから仏様の話を1時間、聞かされた。
はっきり言ってこれが一番きつかった。
 
だけどT君は「すげー!、身体、楽になった!感謝、感謝」
とか言ってて「今度、あの僧侶より偉い方の説法会があるから
一緒に行かないか?」と誘ってきた。
 
俺はなにか怪しさを感じたから行かなかったけど、
あとの2人は行ったようだ。
 
後日、その2人から聞いた話をまとめるとこうだ。
要するに全てはRという宗教に入れさせるための
T君の自作自演だったのだ。
 
T君は初めからR協の信者で、オカルト好きを装って
人を集め心霊スポットに行き、わざと祟られたふりをして
宗教施設に連れていき、それを機に勧誘して入信させる。
 
こういう手口だった、
 
 
 
 
 
さらに腹立たしいのはここから。
 
Rという宗教団体は妙にビジネス化しており、自分が勧誘した信者が
1万円、お布施したとしたら、そのうちの10%が報酬としてその人に
支払われるというもの。
 
中には100人くらい勧誘に成功している人もいて、
それぞれの信者が月々1万円ずつお布施したら、
自分には月10万円入るから、いい副収入になる。
 
T君の狙いはコレだったのだ。
 
むろん、こんなことは表沙汰では言わない。
 
勧誘する時は「第25善界の仏様は絶えずあなたを見守っています」
みたいなことを最もらしく説いているのだ。
 
まぁそれで納得する人は別にいいのだが、
俺はすぐにTからのラインをブロックした。
 
 
 
 
 
 
1喧嘩はするな、
2意地悪はするな、
3過去をくよくよするな、
4先を見通して暮らせよ、
5困っている人を助けよ、

 

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