120年に一度咲くタケ、
7000歳のサンゴ、
若返るクラゲ。
地球上には、
様々な手段で自らの体を更新し続け、
悠久の時を生きる「不老長寿生物」たちが
数多く存在しています。
しかし、体が変わり続けるならば、
「私」の本体はどこにあり、
「死」はどう定義されるのでしょうか。
そして、
なぜヒトは同じように不老長寿と
なるようには進化しなかったのでしょうか?
こうした死と寿命を巡る謎を、
進化学の視点から解き明かしていくのが
『不老長寿の進化学 我々はなぜ「死」を選んだのか』
(講談社・ブルーバックス)です。
本記事シリーズでは、
この注目の新刊から興味深い
トピックの数々をご紹介していきます。

寿命の進化学
寿命の進化について考察を進めたのは、
アメリカの進化学者、ジョージ・ウィリアムズと、
イギリスの生物学者、ピーター・メダワーでした。
メダワーは、免疫研究の功績で1960年に
ノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
彼らは寿命や老化のない生物を仮定し、
思考実験の末、
この生物に寿命を進化させることに
成功したのです。
どういうことでしょうか?
