「アドラー心理学」 とも多くの共通点が… 【2500年前の仏教】が "現代社会"でも 通用する当然の理由


2025/12/5

「アドラー心理学」 とも多くの共通点が… 【2500年前の仏教】が "現代社会"でも 通用する当然の理由

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「アドラー心理学」

とも多くの共通点が…

【2500年前の仏教】が

"現代社会"でも

通用する当然の理由

 
 

 

 
 
 
 
いうなればブッダは「心のマスター」
 
であるという
 
「仏教の考え方って、
 
アドラー心理学によく似ていますよね」。
 
 
佛心宗大叢山福厳寺住職の大愚元勝氏は、
 
仏教を勉強し始めて間もない人に
 
こう言われることが多いそうですが、
 
 
実際には
 
「仏教がアドラー心理学に似ているのではなく、
 
アドラー心理学が仏教に似ている」のだと指摘します。
 
 
 
20世紀に確立されたアドラー心理学の考え方に、
 
すでに約2500年前に到達していた
 
仏陀の教えの根幹とは
 
いったいどんなものなのでしょうか。
 
 
 

「あれもほしい、これもほしい」

が苦しみの原点

 
 

みなさんは仏教にどんな印象をお持ちでしょうか?

 

「南無阿弥陀仏という念仏を唱えて、

お釈迦様という神様を信じる宗教ですよね?」

 

このように考えておられる方も、

いらっしゃるでしょう。

 

でも、じつはまったく違います。

 

本来の仏教は神様に祈りを捧げたり、

仏にすがったりする宗教ではありません。

仏教のテーマは「心」です。

 

 

自分の内側にある思いを見つめ、

誰もが抱えている悩みや苦しみを少しでも減らし、

 

明るく生きられるように努めていくこと

これがブッダの説いた教え、

すなわち仏教なのです。

 

 

 

仏教は、神様ありきではなく、

自分ありきで成立します。

 

そこが、

ほかの宗教と大きく異なる点といえるでしょう。

 

 

人間には欲望というものがあり、

これが大きくなればなるほど苦しみも

大きくなっていくということに、

ブッダは気づきました。

 

 

「良い学校に入って、

良い会社に就職したい」

「良い条件の相手と結婚したい」

「たくさんお金を稼いで、

豪邸に住んで豪華な生活をしたい」

 

 

現代でいうならば、

このような欲望です。

 

人々は、

こういった欲望が満たされると

幸せになれると思っています。

 

でも、この欲望には際限がありません。

 

 

ひとつ手に入れても、

「あれもほしい、これもほしい」と

ほかのものがほしくなり、

 

ついつい他人と比べ、

「もっともっと」ほしくなってしまうからです。

 

そしてこの「もっと」が、

苦しみを増長させるのです。

 

 

苦しみの原因を外に求めている限り、

苦しみが消えることはなく、

ひいては幸せにもなれない

 

ブッダはそのことを発見したのです。

 

そして、本当に幸せになりたければ、

自分の内側(心)に目を向け、

自分の思いを整えていくように努力する

必要があると説いたのです。

 

 

つまり、

「自分の心の壁」を

乗り超えていくことができれば、

 

抱えている悩みを手放し、

もっとおだやかな心で生きることが

できるということです。

 

 

幸せのヒントは

「自分の内側」にある

 

この「努力」は、

私たちが考えている努力とはちょっと違います。

 

私たちは、

先ほど述べたような「良い○○」を手に入れるために、

人よりもたくさんお金を得て経済的に恵まれた

生活をするために努力をしている、

あるいは「努力をしなさい」と

言われて育っている方が多いと思います。

 

 

それがすべて間違っているとはいいませんが、

このように自分の外側にあるなにかに幸せを求める、

それに依存していく生き方は「もっともっと」

という苦しみを生むことにつながります。

 

 

そうではなく、

仏教では自分の内側を整えて、

「心の中にある苦しみを手放すために

努力していくこと」を目指しているのです。

 

そしてブッダは、

その方法、道しるべを示しました。

 

 

「人生は一切皆苦。すなわち、

すべては苦からスタートするので、

それを受け入れるしかない。

 

 

そのためには、智慧を育てて、

抱えている苦しみを手放し、

明るく快活に生きていこう。

 

生きることは、

苦の連続。どうせ老病死の

苦悩から逃れることができないならば、

現実を徹底して見つめたうえで、

できる限り楽しく生きていこうじゃないか」

 

わかりやすくいうと、

そんなメッセージを残しました。

 

 

仏教は

「神様の教えに従うだけで幸せになれる」

「なにかを信じれば救われる」

というものではありません。

 

「このように考え、実践すれば、

悩みや苦しみを手放せる」

という思考法と実践法です。

 

 

仏教が説く苦しみへの処方箋は

「悪しき心やマイナスの感情(これを

不善心所といいます)を捨て、

 

善き心やプラスの感情

(これを善心所といいます)を

育てていく」ことにあります。

 

 

対症療法ではなく原因療法(根本療法)。

 

全部実践することは難しくても、

これを少しでも実現できれば、

今よりも生きやすい世界が目の前に開けるのです。

 

 

2500年前の智慧が

「今ある悩み」を手放すツールになる

 
 

「仏教の考え方って、

アドラー心理学によく似ていますよね」

 

 

こうおっしゃる方をよくお見かけします。

 

仏教のことを勉強され始めて間もない方に

多くいらっしゃる印象です。

 

 

これは、

順番が逆なのです。

 

仏教がアドラー心理学に似ているのではなく、

アドラー心理学が仏教に似ているということです。

 

 

心理学者のアルフレッド・アドラーが

この世に誕生したのは1870年であり、

 

アドラー心理学を提唱するようになったのは

20世紀に入ってからのことです。

 

それに対し、

ブッダが仏教を確立したのは今から

約2500年前の紀元前5世紀ごろのこと。

 

 

「心の平穏を得るために、

いかにして苦しみを手放すか」という

両者の基本テーマは同じながら、

学問としての歴史の長さが違います。

 

 

アドラーさんが活躍した時代には、

ヨーロッパでも仏教が盛んに研究され、

多くの学者に影響を与えていましたから、

アドラーさんも少なからず、

仏教の影響を受けていたのかもしれません。

 

 

そんな仏教には

「三蔵」と呼ばれる学問体系が存在します。

 

これは仏教を学ぶうえで欠かせない姿勢、

習得すべき学問のことを指す言葉で、

「経・律・論」という3つのパートで構成されています。

 

 

 



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